UN Women「村に明かりを灯す」プロジェクトで大活躍のタンザニアのお母さんたち

  • 2014/02/25

20ワットの太陽光パネルを取り付けたソーラーエンジニア、アラファ・ムワンバ・ハルファニ

Mothers Lighting up Homes and Communities in Rural Tanzania
お母さんがタンザニアの村に明かりをともす!

「お母さんはただ家にいるだけだったけれど、研修から帰ってくるとエンジニアとリーダーになっていたの。お母さんは村のエネルギー委員会のメンバーなんだ」とチェケレ二村の10歳の少女は言いました。「あたしも大きくなったらリーダーになりたい。大統領にだってなれるかも」と付け加えました。

1年以上前にはチェケレニ村の家は陽が落ちると真っ暗でした。今では太陽光ランプで明るくなり、ランプのそばで女達は料理をし、子ども達は宿題をします。

6人の女性たちがタンザニア南のマツワラ、リンディ地区にある人里はなれた3つの村にこの光を持たらしたのです。今では少なくとも200家族が明かりやその他の目的で家に太陽光装置を持つようになりました。

25人の読み書きができない母親―多くはおばあちゃんでもあるのですがーがアフリカの4カ国から選ばれてインドのラジャスタン州ティロニアにある裸足の学校で太陽光エネルギーパネルを取り付けて維持して行く研修を受けました。この6人はその中に入っていたのです。

●裸足のソーラーエンジニア

このプログラムは「農村女性がアフリカに明かりを灯す」イニシャティブの一部で、2011年にUN Womenと「裸足の学校」が手を組んで始めたものです。6ヶ月の研修を受けた女性たちは「裸足のソーラーエンジニア(太陽光発電技師)」として卒業して自分達の村に帰り、家庭に太陽エネルギー照明ユニットを取り付けてその後5年間修理・補修をします。

ニテケラから来たエンジニアのマリアム・ルウォンゴは「これが貧困をなくし何かを変えていこうと考えている他の女性たちの励みになればよいと思っています」と言っています。
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この女性たちは自分達の共同体に最初に電気を持ってきただけではありません。ほかの共同体でもまねして使える再生・維持可能なエネルギー源をももたらしたのです。

.この6人のエンジニアは読み書きもできず、わずかな収入に頼り、タンザニア近隣以外の外国に行ったこともありませんでしたが、モザンビーク近くのタンザニア南部にある3つの小さな村、チェケレニ、ニテケラ、ムジンムウェマに太陽光発電装置を設置することができたのです。

●村の太陽光発電の仕組み

装置はその村で生産され、同体全体が自分達の太陽光システムの恩恵を受けられるようになっています。

村人達は装置とメンテナンスの費用を5年間にわたって分割で支払います。このお金によって女性エンジニアは仕事に対する報酬を確実に受け取ることができるのです。このイニシャティブに加わる家庭は最初の保証金として2万シリング(約USA$12)、月賦分として約6万シリング(だいたい年間$UA37)を支払います。

これを支払うと1家族あたり、20ワットの太陽光パネル、12ボルトの電池、携帯電話充電器1つ、9ワットのランプ3つがもらえます。装置は女性たちがインドでの研修の間に組み立てたものです。その後UN Womenが買い取りタンザニアに届けました。目に見える成果としては灯油器具代と地域の市場で携帯電話を充電する費用が減ったことが挙げられます。また燃えやすい灯油器具が要らなくなったことで事故や健康リスクが減りました。

チェケレニから来たソーラーエンジニア、アラファ・ムワンバ・ハルファニは、私も仲間も新しい技術を学べてうれしい、これからは近くの共同体にも明かりを灯していきたい、と言っています。

●明かりを灯そうプロジェクトの効果は絶大

この明かりを灯そうプロジェクトの別の効果は女性の発言力と自律心が向上したことです。村落エネルギー委員会では委員9人のうち少なくとも4人が女性になりましたし、ニテケラでは委員長も女性です。財政、リーダーシップ、ガバナンスの研修を受けたことで女性たちは効率的に計画を進めてリーダーシップをとり、維持可能性実現に向けて働いていくことを学んだのです。

3つの村落エネルギー委員会は現在正式に登録された共同体組織となり、自分の銀行口座も持っています。ここで働く女性の多くは他の女性のロールモデルとなっています。懐疑派だった人をも味方に付けてしまいました。ある村ではソーラーエンジニアの話が最初に出た会議で、ある老人が女性たちにそんなことができるのかと疑問を呈しました。同じ考えを持った人たちは多かったのです。でも数ヵ月後、彼はUN Womenにプログラムを支援するよう求め、自分の家に太陽光器具を取り付けてその後の修理までしてくれた女性技師達を賞賛しました。女性技師達のおかげで生活がよくなったと感じているのです。いろいろな場所が明るくなったことで安全度が増しました。ほとんどの家ではドアのところに電球がつき、そばを通る人の街灯の役割を果たしています。これは暴力、特に女性・女児への暴力撲滅を大いに助けました。

タンザニア南部のチェケレニ村、太陽光ランタンのおかげで夜も勉強できる子ども達

インド政府はタンザニア、ムツワラ郊外に建設される太陽光エネルギー研修所に基金を出すことに同意しました。これはこのプログラムが成功していることの立派な証と言えます。裸足の学校本部で学んだタンザニア女性6人がインドで得た技術を新しい生徒に教えようとしているのです。 計画案によると、新研修所建設で共同体開発ジェンダーと子ども省はこのイニシャティブをタンザニアの他の地域にも広げることができるようになりました。マリアムヤアラファのようなソーラーエンジニアにとって、太陽光発電は新しいきっかけ、共同体の中の尊敬される場、明るい日常生活などを与えてくれたのです。

 

 

 

For more information on UN Women’s activities in Tanzania: UN Womenのタンザニアでの活動の詳細は以下を参照
http://www.uncsd2012.org
http://www.barefootcollege.org/
http://uncdf.org/en/gender-equitable-local-dev

Photo © VSO/Ben Langdon.
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