CSW58(第58回国連女性の地位委員会)でのプムジレ・ムランボ‐ヌクカ事務局長あいさつ

  • 2014/03/15

Opening statement by UN Women Executive Director Phumzile Mlambo-Ngcuka at CSW58

CSW58でのプムジレ・ムランボヌクカ事務局長あいさつ〈要旨〉

Gender Equality, Women’s Rights, Women’s Empowerment”

「ジェンダー平等、女性の権利、女性のエンパワメント」  2014310

The CSW58 Side Event on Engaging Men and Boys to Achieve MDGs女性の地位委員会〈CSW58回セッションにご参加いただきありがとうございます。

私たちは男女平等こそ人類の進歩と確信しています。世界の緊急問題―貧困、不平等、維持可能な平和、気候変動などーの解決は女性の参加なしにはあり得ません。

CSW58のテーマは女性・女児に向けた「ミレニアム開発目標〈MDGs)を達成していく上でのチャレンジと成果」です。このテーマは今日が昨日より、また明日が今日より良い日になることを目指しています。

 我々は総出で女性の地位委員会58回セッションに参加しています。MDGs, 北京+20が終結をむかえ、ポスト2015アジェンダが見え始めている今こそ世界中の女性・女児の生活を大幅に改善していける歴史的瞬間なのです。

次世代の若者たち、女性も男性も、私たちが21世紀初頭の成果として男女差別をなくしたよりよい世界を彼らに引き継いでくれるよう、またその世界をさらに良くしていくことに手を貸してくれるよう、望んでいます。これこそ人類の大きな一里塚です。若者世代も我々もこの大きな目的をともに実現してゆく責任があります。

フランツ・ファノンが言っています。「すべて世代にはそれぞれのミッションがあり、それを実現していかなくてはならない」と。

MDGsは国家元首から普通の介護者までがともに貧困と闘っていくための最大のパートナーシップで、何が問題で何を達成していけばよいのかの指針となるものです。

MDGsについて

MDGsはジェンダー平等や女性のエンパワメントのためのアクション、資源活用に寄与しています。

MDGsはまさに世界中でジェンダー平等がなぜ最優先されなければいけないのかを示してくれているのです。MDGsの要点や課題の一部を下記に列記します。

界の極貧が半減 

一部の地域ではありますが、1990年に47%だった極貧が2010年には22%に減りました。 ただ構造的な障害や雇用のジェンダーギャップなどの問題が残っています。MDGsは女性の貧困改善に寄与しています。

初等教育への普遍的アクセス

小の資源と最大の未就学児を抱えた国が最大の進歩を記録し、最大数の女児を就学させました。 しかしながら質の悪い初等教育を提供しても貧困の解決にはつながらない、中等教育が重要であることなどもわかってきました。我々は平等に向けてもっと努力しなくてはなりません。

ジェンダー平等と女性のエンパワメント

ゴール3はジェンダー平等の重要な範囲を示しています。しかし事務局長の報告書などからゴール3は女性への暴力、無報酬の介護・育児分担の不平等、女性の財産アクセス制限、女性・女児の性と生殖に関する健康と権利の侵害、私的・公的意思決定参加における男女差別などの重要課題を取り上げるべきだったことがわかってきました。

乳幼児死亡率削減

この分野の進歩は著しいです。2015年までには同率は3分の2にまで減少すると期待されています。ここで大切なのは女児のリプロダクティブ・ヘルスを守り、若年妊娠やいわゆる児童婚をやめさせ、女児が学校にいられる期間を延ばすことです。

母子保健の改善とリプロダクティブ・ヘルスサービスへのアクセス―

この分野での成果は乏しく、この目標の達成は最後になる可能性が高いです。 女性・女児の死は防げるものです。でも毎日800人の女性が出産にかかわる合併症でなくなっているのです。リプロダクティブ・ヘルスサービスの欠如、衛生的でない中絶、家族計画の欠如などが目標達成を妨げている要因です。

HIV/AIDSとの戦い

構造的なジェンダー不平等が効果的な対応を妨げています。ただスティグマ〈汚名〉、予防、治療へのアクセス、前向きなライフスタイルの分野では進歩が見られます。

 

維持可能な開発

さらに21億人の人々がきれいな水を飲めるようになりました。女性・女児が水を運ぶ責任を負っているので、ここにジェンダーの視点が取り入れられないと更なる進歩は望めません。衛生へのアクセスを達成するのはまだ難しそうです。ジェンダー分野でかけているのは女性特有のニードに対応できていないことで、これが学校からの中退率を高めています。

開発に向けたグローバルパートナーシップの構築

開発金融への女性のアクセスの問題が大きな障害を生み出しています。女性の進歩に大きな支援が声高に叫ばれるのにそれが資金の流れにつながっていないのです。

CSW58について

女性問題への関心が高まり、860の市民組織から6000人の代表がCSW出席の登録をしました。135のサイドイベントが国連機関によって、300のパラレルイベントがNGO共同体によって開催されます。

このCSWでは来年の北京行動綱領20周年及びその評価の準備が始まります。

我々は、加盟国、国連機関、市民社会グループと20145月より1年かけて北京綱領の12の焦点領域を見直していきます。

これに基づいて、国、地域別報告書ができ、それが一つのグローバルレポートになります。そのレポートは2015年の国連総会までには出来上がる予定です。

若者、民間部門、メディアは男性・男児と並んで重要な立役者ですが、その沈黙は固いのが現状です。大きな声を出してくれることが切に望まれます。

ジェンダー平等と女性のエンパワメントは単に女性だけの問題ではありません。人類の半分を占める男性・男児を抜きにしては語れない人類の問題なのです。

Beijing+20をひかえて、UN WomenHe for Sheキャンペーンを始めました。男性・男児が声をあげて、立ち位置を決め、歴史の正しい側に立ってほしいためです。男性・男児がキャンペーンに参加し、それぞれの場でアクションを取ってくれることを切に願います。

このキャンペーンは広がりを見せ、1800万人に届いています。

UN Womenは加盟国や市民社会グループがジェンダー平等、女性のエンパワメント、ジェンダー主流化などのゴールに強い支援を表明してくれたことに大いに励まされました。

CSWの地域準備会合および先月の公開ワーキンググループでも強力な支援が表明されました。

ジェンダー平等、女性のエンパワメント、ジェンダー主流化などのゴールに向けて支援が表明されたのは以下の3つの領域です。

女性・女児に対する暴力

MDGsの時のように女性・女児に対する暴力をまた外すわけにはいきません。こう話している時でさえ女性に対する暴力はエスカレートしており、今や世界中で3人の女性のうち一人は身体的、性的暴力を体験しているのです。

能力の平等

機会、資源へのアクセスです。つまり無報酬の介護の重荷を認識して削減し、分配しなおすことです。教育、土地、融資などの資産や資源に平等にアクセスすること、同一賃金および平等な労働条件も保証されなくてはなりません。また性、生殖に関する保健と権利も約束されるべきです。

参加やリーダーシップの平等―

最後は公的、私的組織の意思決定全般に参加やリーダーシップの平等が保証されることです。

男女平等を達成するために今こそ大きな一歩を踏み出す時です。

CSW58回セッションを始まるにあたり、加盟国には女性・女児の生活を変えるような前向きで強い成果を生み出してほしいと思います。

私たちにはもっとできるし、そうしなければいけません。なぜなら女性の進歩は人類の進歩だからです。ご清聴ありがとうございました。

 

詳しくはこちら: http://www.unwomen.org/en/news/stories/2014/3/ed-speech-csw58-opening?utm_source=UN+Women+News&utm_campaign=86de81416f-RSS_EMAIL_WEEKLYUPDATES&utm_medium=email&utm_term=0_d4a1831698-86de81416f-#sthash.v5RW1gCg.dpuf

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