「エイズ感染者をゼロにしよう!」ムランボ-ヌクカUN Women事務局長のスピーチ

  • 2014/04/03

去る2014314日、ポスト2015アジェンダの一部として開かれた国連エイズ合同計画(UNAIDS)の特別イベント「HIVとジェンダー平等」で、UN Women事務局長プムジレ・ムランボヌクカ事務局長がスピーチを行いました。

 

「新たなHIV感染者をゼロにしましょう!」

 

UN Womenは、国連エイズ合同計画に加わった最も新しいメンバーです。HIV/エイズ問題への女性たちの役割は依然として重要な意味を持っています。

 

この伝染病に対する唯一かつ最重要な対抗策は、女性をエンパワーすること、また女性の権利を守ることです。そうして初めて、女性は感染から身を守り、汚名に打ち勝ち、治療やケアを利用することができるのです。

 

私は「女性と子どもの健康の実現に向けたグローバル戦略(Every Women Every Child)」にUN Womenが参加することを誇りに思います。また、UN Womenが「ヘルス・フォー・プラス(H4+)(注参照)」のメンバーであることも誇りに思います。

 

この理念の下、UN Womenの協定団体に対し助言を行い、世界17国でプログラムを実行しています。

 

今週すでに何度も私は次のように述べました:「ミレニアム開発目標を推進し、ポスト2015アジェンダについて同意すると同時に、この15年間で学んだことの上に積み重ねていかねばなりません。

ミレニアム開発目標3は、ジェンダー平等はグローバルな最優先事項であると伝えています。

 

しかし、ミレニアム開発目標のターゲットは、女性や少女たちが自分たちの可能性に到達することを阻んでいる沢山の障壁には取り組んでいません。更なる進歩を達成するために、構造的不平等に立ち向かわなくてはなりません。

 

世界の女性の3人に1人が、ジェンダーに基づく暴力を経験しているという事実があり、私たちは断固として女性への暴力について対処しなければなりません。

 

土地や経済など、生産性のある財産や資源への女性のアクセスに関する不平等に取り組まなくてはなりません。

 

また、不平等な意思決定についても取り組まなくてはなりません。女性は自らの決定権を持ち、意思決定の立場に男性と同様に存在しなくてはなりません。

 

極端な貧困や不平等に終止符を打ち、HIVやエイズと闘うためは、ジェンダー平等は不可欠です。

 

私たちが知る現実は、

  1時間に50人の若い女性が新たに感染している。

  若い女性のHIV感染率は若い男性の2倍にも達している。

  HIV に感染している15歳から24歳の若者の76パーセントがサハラ以南のアフリカに住んでいる。

 

全ての地域で、汚名・差別・暴力は女性や少女に対して過度のインパクトを与えます。この理由は明らかです-これがジェンダー不平等というものであり、これはどんな集団や地域においても同じなのです。

 

無俸給ケア労働の大半において、女性や少女たちは責任を持たされています。それにはHIV感染者のケアも含まれます。そのことが、彼女たちが学業を続けたり、職を得ることを不可能にしています。

 

法律や習慣が、感染した女性たちの生活をさらに難しくしています。

 

UN Womenのプログラムの一つは、強力にジェンダー平等に焦点をあてることが、どんなに本質的なインパクトを持つかを教えてくれました。そのプログラムはカナダ政府の支援を受け、カメルーン、ガーナ、ケニア、マラウィ、ナイジェリア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ、ジンバブエで展開されています。

 

そのプログラムでは草の根の団体と活動を共にし、2万人以上のコミュニティーメンバーや正義と法サービスの提供者に、財産権と相続権についての教育を行ってきました。その結果、何千人もの女性や子供たちの権利が守られ、より健康的で生産的な生活を送ることができるようになりました。

 

私たちはまた、若い女性たちをエンパワーする活動をしています。なぜならHIV感染率が17歳から24歳にかけて上昇するからです。

 

これらの若い女性たちは多くの場合、5歳ほど年長で力関係において優位な男性から感染しています。

しかし、自信と知識を持ち、援助を得ることにより、若い女性たちは自分自身とコミュニティを感染から防ぐことができると研究は報告しています。

 

次のことを強調し過ぎることはありません:

 

質が高く総合的な、性と生殖に関する健康と権利への普遍的なアクセスは、女性の人生において必要不可欠です。

 

これは発展にも不可欠です。HIVとエイズを防ぎ、治療することにも不可欠です。

 

そして他にも不可欠なのは、エイズ問題への女性の参加です。直接な影響を受けた女性の実体験を政策決定の中心に据えなくてはなりません。

 

だからこそUN WomenHIV陽性の女性グループ、そして無俸給のケア提供者と共に啓発運動やコミュニティの活発化、リーダーシップに向けて活動しているのです。

 

HIVとエイズとよりよく闘うためには、女性のリーダーシップはさらに拡大され、充分に財政支援されなければなりません。

 

性別や年齢ごとに集計された、より良いデータも必要です。それは資源アロケーション、医療リサーチ、政策にフォーカスすることに役立ちます。

 

そして女性とHIVとエイズに取り組むためには、男性と少年たちの力も必要です。

 

だからこそ、UN Womenは国際女性デーの日に「HeForShe」キャンペーンを立ち上げました。ソーシャルメディア上には既に19百万人が参加しています!

 

それは男性や少年にとって、女性の権利について発言する土台となります。私は全ての男性に参加を呼びかけます!歴史の正しい側に立ってください!

 

この言葉をもって終わりとさせていただきます:私は新たなエイズ感染者がゼロとなるよう、国連エイズ合同計画(UNAIDS)を全面的にサポートします!

 

新たな感染を食い止められるかどうかは、あなた、私、全ての人々次第です。

 

あなた自身がHIV陽性なら、他の人を感染させないよう、責任を持ってあらゆることをすべきです。何が正しい行動かはわかっているのですから。

 

あなたがHIV陰性なら、そのままでいてください。つまり、ずっと陰性でいるようにあらゆる手立てをとってください。

 

そうしてこそ、新たな感染者ゼロを達成することができるのです!

 

ご清聴ありがとうございました。これからの議論に期待しています」

 

(注)国連エイズ合同計画、国連人口基金、ユニセフ、UN Women、世界保健機構、世界銀行による、妊産婦と新生児の健康向上のための共同支援。

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