「北京+20」UN Womenキャンペーン

  • 2014/05/16

EMPOWERING WOMEN, EMPOWERING HUMANITY: PICTURE IT!

女性をエンパワー、人間をエンパワー:絵に描いてみよう!
The Beijing Platform for Action Turns 20 北京行動綱領20周年
プムズィレ・ムランボ=ヌクカ事務局長

およそ20年前に世界は北京に結集して第4回世界女性会議に臨みました。そこでは189の政府がジェンダー平等に至る地図を採択しました。北京宣言と行動綱領です。17、000以上の代表団と3、0000以上の活動家が女性・女児が人生のあらゆる局面において平等の権利、自由、機会を持てる世界を描き出しました。

この20年間で進歩は見られたものの男女平等を達成したと言える国はありません。今こそ世界はもう一度女性・女児のために結集してこの旅を完結する時です。

UN Womenは北京女性会議で描かれたビジョンにもう一度息を吹き込むため、1年間のキャンペーンを立ち上げました。我々のゴールは簡潔です。ジェンダー平等、女性のエンパワメント、人権を実現する取り組みを新たにし、アクションを強化し、そのための資源を増大させることです。我々はそれをこう呼んでいます。女性をエンパワー、人間性をエンパワー:絵に描いてみよう。

北京宣言は世界中の女性・女児が関わる12の重要分野に取り組むアクションを描き出しました。政府、民間部門、そのほかのパートナーは、女性・女児の貧困を減らし、教育・研修を受ける権利を保証し、女性・女児を差別や暴力から守り、健康[性やリプロダクティブヘルスを含む]を守り、技術革新がすべての人に利益をもたらし、女性が社会・政治・経済に平等に参加できるよう、努力することが求められています。

北京宣言や行動綱領は女性のエンパワメントやジェンダー平等に関する最も包括的でグローバルな合意です。 ただし実行されれば、ですが。

ですが今日は進歩を祝うことができます。学校に行ける少女は増え、仕事を持つ女性、選挙に勝つ女性、リーダーシップをとれる女性も増えています。しかしどこの国でも、どこの地域でも女性は未だに差別を受けています。ただ女性であるという理由だけで。
我々はそれを日常的に目にしています。報酬の不平等、職場での機会不均等、公的及び民間部門での女性リーダーの少なさ、児童婚の悲劇、世界中で3人に一人が暴力を経験しているというこの広がり[ヨーロッパの人口より多いのです]など。

多分もっと驚くべきことは、もし北京での交渉が現在行われていたら、もっと弱い合意にしか達せなかったであろうという事実です。我々は皆、北京での合意を完全に実現できるように進めていく責任を負っています。なぜなら女性や少女が差別や暴力で進歩を阻まれることは人類の損失だからです。

北京会議以来、女性をエンパワーすることは人類をエンパワーすることであるという疑いようのない証拠が次々と出てきています。

Picture it!
絵に描いてみて欲しい!

ジェンダー平等が達成されている国は経済成長も高い国です。女性が経営陣に加わっている会社はより高い利益を株主に還元することが出来ます。女性国会議員が多ければより広い問題について考え、健康・教育・反差別・子供支援に関する決議を採択できます。男女一緒に作り上げた平和合意はより長く続き、安定しています。

ある研究によれば女性の教育を1年延ばすことで子供の死亡率を9.5%減らすことができます。女性の農業従事者が資源・サービスに平等にアクセスできるようになると生産量が増え、1億5千万人を飢餓から救うことができます。10年後には1億人の女性が世界経済にかかわることになります。彼女たちが平等な機会を持てるようになれば、我々の将来の繁栄への流れを大きく変えることができます。

我々はこの絵を現実にしなくてはなりません。現在どこの国も2015年までにミレニアム開発目標を達成し、新しいグローバル開発計画を決めようとしています。

我々はこの一世一代の機会を利用してジェンダー平等、女性の権利、女性のエンパワメントをグローバルアジェンダの中心にしっかりとすえなくてはなりません。これは当然だし、人類にとっても最良のことです。

男性・男児は今まであまりにも長く沈黙を保ちすぎましたが、UN Womenの#HeForSheキャンペーン(彼女のために彼ができること)などによって、やっと立ち上がり、女性・女児の人権について声を上げるようになってきました。男性も男児もぜひ我々と手を携えてほしいのです。

北京後20年たった今、世界は男女平等のビジョンを実行する用意ができています。今日われわれは北京+20キャンペーンを立ち上げ、ジェンダー平等のチャンピオンや成果を強調していきたいと思います。すべての国が20年間にわたる女性・女児の状況を報告します。
キャンペーンはリーダーや一般市民に同じように呼びかけ、北京綱領のビジョン実現に向けその取り組みを新たにするよう促します。

6月にはスウェーデンで多くの人が女性・女児の人権保護のために集まることになっており、9月にはニューヨークで気候サッミットが開かれ、女性国家元首や活動家が環境保護分野で女性が果たす役割を主張します。インドでは11月に男性・男児がジェンダー平等への支持を力強く訴えます。そして2015年3月8日の国際女性デーでは世界中がよりよい世界の実現に向けて声を上げるのです。
我々はともに男女平等を実現していかなくてはなりません。もう時間を無駄にはできません。

Empowering women, Empowering humanity. Picture it!

女性をエンパワー、人間をエンパワー。絵に描いてみよう!

国連ウィメン日本協会 理事 本田敏江訳

 

 

ロゴ

ロゴ

今後unwomen.orgに掲載される関連コンテンツ

1. 北京アジェンダって何?
北京アジェンダが自分にとってどんな意味があるのか、論点や背景を紹介しながら世界中からの声が話し合う。UN Womenでは、北京女性会議とその影響力についての感想を150~400文字でブログにエントリーするよう求めている。主に「北京世代」に呼びかける一方、女性のエンパワーメントアジェンダの関連性について、ポスト北京世代を含む若い層からの声も取り上げる。提出の際には写真も添えること。北京女性会議の出席者は、現在および北京女性会議時の写真を一枚ずつ提出することが望ましい。
文章と写真の応募先:jennifer.ross@unwomen.org

2. 成果を上げた女性たち
それぞれの分野で「成果を上げた」女性たちを、肖像写真(ポートレート)で紹介する。高名である必要はない。このシリーズでは、達成したキャリアやその他の分野(活動家やコミュニティのまとめ役など)で成果を上げた女性たちを取り上げ、スタート時には女性にとって未踏だった分野での道のりの可能性、チャレンジ、優位性について話し合う。著名なジャーナリストが肖像写真の説明文を書く場合もある。
提案書の提出先:Oisika.chakrabarti@unwomen.org

3. ジェンダー平等のチャンピオンたち
女性のエンパワーメントとジェンダー平等を自分自身の信念としてきた「どこにでもいる」女性や男性と並んで、セレブリティーを紹介する。最初にUN Women 親善大使の二コール・キッドマンが登場し、続いてビデオメッセージやインタビュー、フォトエッセイなどを通して、ジェンダー平等のチャンピオンたちを紹介する。「Heforshe」キャンペーンに賛同する男性チャンピオンもハイライトされる。
提案書の提出先:Nanette.braun@unwomen.org

4. セレブリティーによるコラム
テーマとなる焦点領域を、著名なパーソナリティがコラム形式で検討する。パーソナリティは政治やエンターテイメント、スポーツ、プライベートセクター、学術会、マスメディアなど、様々な分野から登場する。
提案書の提出先:Nanette.braun@unwomen.org
およびOisika.chakrabarti@unwomen.org

5. UNパートナー機関
UN Womenが運営するサイト「ウィメン・ウォッチ」は、ジェンダー平等に関する、国連システム全体のニュースを掲載している。12の重大問題領域に関連するUNパートナー機関の仕事も取り上げられる予定である。
詳細の問合せ先:Jaya.jiwatram@unwomen.org

(翻訳ボランティア 小島信江訳 2014.4)

Comments are closed.