ヌクカ事務局長若者に「女性のエンパワー」を強くアピール

  • 2014/06/24

Beijing+20: WHAT? An interactive dialogue with young people about gender equality and women’s empowerment in the post-2015 context
北京+20て何?:ポスト2015年を見据え、ジェンダー平等、女性のエンパワーメントについて若者とダイアローグ
プムジレ・ムランボ‐ヌクカUN Women事務局長がニューヨークのユース・アセンブリー(世界青年会議)でスピーチ

2014年6月3日

 今日お集まりの皆様、さて、あなた方のほとんどが記憶していない時代に皆様をお連れしましょう。およそ20年前、1995年9月に4万人以上が参加し、北京で第4回世界女性会議が開かれました。世界中から老いも若きもが集まりました。皆言葉は違いましたが目的は一つでした。ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの夢を実現することです。

189か国の代表が2週間にわたって密度の濃い議論を戦わせ北京宣言と行動綱領に結実しました。これは女性の人権とジェンダー平等を世界中で実現するための夢の地図です。これには実現に向けての具体的な手段や勧告が含まれています。

過去10年間に大きな進歩が見られました。今日、より多くの女性が働けるようになり、選挙で当選し、CEOになり、オリンピックで競技できるようになりました。しかしながらジェンダー平等を完全に達成できた国はまだありません。今日はこれが若者にどのような影響を与えているか見てみたいと思います。なぜなら世代間の不平等はジェンダー不平等と密接に関係しているからです。

およそ1520万人の若者が1日1.25USドルという貧困ライン以下の生活を強いられています。特に影響を受けているのが若い女性たちです。同じ仕事なのに男性より30%も少ない収入しか得られず、多くの場合就く仕事の質も低いのです。既にそういう状況で働いている方もいらっしゃるかもしれませんが、あなた方の多くはこれからこのような不平等な環境で仕事を始めることになるのです。人生のどこかで3人に1人の少女が性暴力を含めた暴力を経験しています。毎分若い女性がHIVに感染しています。毎日800人の女性が出産で命を落としています。

ヘルスケア、リプロダクティブライツが十分でないせいで若い女性が特に弱い立場に置かれています。35歳以下の国会議員は6%にも達しておらず、女性議員はといえばその5分の1にすぎません。この数字は不平等が単に若者、女性・女子の進出を阻んでいるというだけではないことを示しています。それは共同体を破壊し、国の発展を阻んでいるのです。ただし朗報もあります。我々は教育への投資の利点を知っており、女性・女児をエンパワーすることがどんなに家族や共同体のためになるかを理解しています。

あなたたち皆が地球規模の重要問題の一つでもよいからその解決に取り組んでほしいものです。たとえば環境保護から世界にはびこる貧困の削減、恒久平和の構築から病気の撲滅に至るまで様々な問題があります。ご存知のようにこのどの分野でも成功するにはジェンダー平等が欠かせません。また北京のビジョンは、ミレニアム開発目標の達成、ポスト2015年開発目標の展開に向けた国際社会の努力と密接にかかわっています。

だからこそUN Womenは北京アジェンダを実行に移そうとする努力にもう一度息を吹き込むため新しいキャンペーンを立ち上げました。そしてそれを「女性をエンパワー、人間をエンパワー:絵に描いてみよう」と名付けたのです。今日は皆さんにジェンダー平等が現実になった世界を描いていただきたいと思います。それはどんな世界でしょう。どうすればジェンダー平等を現実のものにできるでしょうか。これに対するあなたたちの答え、あなたたちのビジョン、あなたたちの行動が我々の共同体、国家、世界の未来を決めるのです。

国連ウィメン日本協会 理事 本田敏江訳

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