UN Women北京+20キャンペーン<月刊情報>・・・「女性と環境」

  • 2014/06/24

UN Womenは、これから毎月、第4回世界女性会議の12の行動綱領(女性と貧困、女性の教育と訓練、女性と健康、女性に対する暴力、女性と武力紛争、女性と経済、権力および意思決定における女性、女性の地位向上のための制度的な仕組み、女性の人権、女性とメディア、女性と環境、女児)のうちの一つを取り上げ、フォーカスします。「世界環境デー」にちなんで6月は「女性と環境」を取り上げます。国連ウィメン日本協会では、その中から、ベトナムの成果を紹介します。

「大災害対策への女性参加によって、命が救われた」

ベトナムの農村部に住む数百万の市民にとって、気候変動のインパクトは増大しており、時には致命的です。天候のパターンが変わり、特にベトナムの女性たちは高い代償を払わされています。

「天候はますます危険で異常になってきています。毎年、暴風、大雨、洪水は畑や家を破壊し、動物や人の命を奪っています」と、中央ベトナムのビンディン省アン・ドゥング村の女性組合のリーダーで、農業に従事するラン・ギュエン(35)さんは語ります。

彼女と隣人たちがメンバーであるベトナム女性組合は、UN Womenと共同で災害時のリスク軽減と災害軽減管理の強化にあたっています。

ビンディン市から約80キロ離れたアン・ドゥング村には他の村へと通じる道が一つしかなく、暴風の季節には地滑りが頻繁に起きるため、常に洪水による高いリスクにさらされています。ほぼ毎年、この村は少なくとも一度は深刻な洪水に苦しめられ、作物や家屋に甚大な被害を受けています。

しかし、変化のきざしも見えています。

「暴風が到来する前に、ミーティングで充分な準備と詳細なマッピング作業をするようになってから、村民が命を落としたり、重傷を負うといった被害は出ていません。作物、家禽、牛も助かりました」と語るランは、現在「洪水・暴風管理委員会」の公式メンバーです。

以前は、洪水・暴風管理委員会に女性メンバーは少なかったが、UN Womenや国連開発計画などに支援されながら、女性に災害管理トレーニングを施したことにより、女性も貢献するようになりました。 2013年9月の政令では、洪水・暴風管理委員会の意思決定機関に女性組合の意思を反映させることが認められました。

「この、女性に災害管理トレーニングを施すプロジェクトに関わって以来、気候変動の状況やその影響についての認識がより深まりました。昨年、トレーニングに参加して他の女性たちともそれぞれの経験を分かち合い、暴風到来の前に家族や村のためによりよい備えができました」とランは語ります。彼女は、洪水・暴風対策について他の村のメンバーとも話し合い、その結果、洪水が起きる前に低地や川近くに住む人々を避難させるという計画がうまく機能しました。

「トレーニングで行ったマッピングは、大変役に立ちました。暴風の季節が始まる前に、作物を早めに収穫することを村民に促すよう話し合い、その結果、全ての命が助かりました」。

昨年、4歳の少年が溺れているところを救助されました。母親が心肺蘇生法を行ったからです。彼女を始め120人の成人女性や少女が、このプロジェクトの「救助と救急救命」に於いてこの技術を学びました。

「以前は泳ぐことができず、洪水で溢れる川を見ると恐怖を感じていました。でも、水泳の講座のおかげでもう水を怖く思うことはありません。子供たちにも泳ぎを教え、他の人たちにも泳ぎを覚えるよう勧めます」とランは語ります。

主にUN Womenとルクセンブルク政府から資金提供を受けてるこのプロジェクトは、新たに洪水のリスクを抱える4つの省で引き続き行われます。国連環境計画の親善大使は、スーパーモデルのジゼル・ブンチェンさん。

Gisele

親善大使のスーパーモデルのジゼル・ブンチェンさん

翻訳ボランティア 小島信江訳

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