北京+20UN Womenキャンペーン<7月のテーマ>・・・「意思決定における女性」

  • 2014/07/23

UN Womenは、毎月、第4回世界女性会議の12の行動綱領(女性と貧困、女性の教育と訓練、女性と健康、女性に対する暴力、女性と武力紛争、女性と経済、意思決定における女性、女性の地位向上のための制度的な仕組み、女性の人権、女性とメディア、女性と環境、女児)のうちの一つを取り上げ、フォーカスします。7月は「意思決定における女性」。国連ウィメン日本協会では、その中から、UN Women 初代事務局長で、現チリ大統領のミチェル・バチェレさんのメッセージを紹介します。

この夢を実現できたら….
チリ大統領Michelle Bacheletミチェレ・バチェレさんからのメッセージ

チリ大統領Michelle Bacheletミチェレ・バチェレさん

チリ大統領Michelle Bacheletミチェレ・バチェレさん

UN Women 初代事務局長のミチェル・バチェレさんは、2014年3月にチリ大統領に就任した。これは2006年に初の女性大統領に当選してから2期目にあたる。

2014年6月27日
今年は男女平等の世界を構築する上でとても重要な年です。来年の北京宣言・北京行動綱領20周年を見据えて様々な記念行事が始まっています。

進歩が見られたとはいえ、政治・経済・社会的な不平等はまだ大きく存在します。ことに女性の意思決定参加分野の不平等は深刻です。

例えば2014年1月現在、女性の国家元首はたった9人、女性の政府首長は15人です。さらに女性国会議員はわずか21.8%です。世界的に見て女性が国会議員の10%に達してない国が38カ国もあります。この不平等は中東、北アフリカ、アジアで顕著です。

女性が世界人口の51% を占めていることを考えると、この数字はいかに女性の政治参加が十分でないかを示しています。これは単に正義の観点から問題があるだけでなく、我々の民主主義の質に重大な欠陥があることを意味しています。

経済分野でも不平等は深刻です。女性が仕事を見つけるのは相変わらず大変です。女性は仕事に就くと男性よりもっとその報酬を家族や共同体のために使う傾向にあり、飢餓、貧困、栄養失調の削減につながっています。国はこのことから学んで女性の就業にもっと真剣に取り組むべきです。報酬を得る仕事を持つことで人は成長し、公的な場での活躍も可能になります。

世界的に見て女性は男性の10-30%の報酬しか得ていません。この改善には国家だけでなく、市民社会、プライベートセクターが取り組んでいける包括的な政策が必要です。

さらに多くの女性が性病にかかるリスクを負い、望まないあるいは危険な妊娠をしています。リプロダクト・ヘルス・サービスへのアクセスが足りておらず、家族計画政策が不十分だからです。

暴力はたぶん不平等が最も顕著な分野です。暴力は文化に組み込まれており、多くの国は、ジェンダーに根差す暴力根絶に結びつく行動を規制するような政策を持ち合わせていません。教育は女性が暴力を受けずに生きる権利を保証するような法的枠組みとともに、人権を奨励しなくてはなりません。

公正な世界の構築には男女がもっと平等になることが欠かせません。この夢を実現したときこそ、我々は行動綱領の使命を完全に達成したと言えましょう。

国連ウィメン日本協会 理事 本田敏江訳

Comments are closed.