UN Women事務局長、 北京+20地域評価会議で発言

  • 2015/02/24

「アラブ女性に残っている障害を取り除けるようリーダーシップを発揮してほしい」

UN Women事務局長、北京+20地域評価会議で発言

Date : 05 February 2015  2015年2月5日

      2015年2月2-3日、カイロで北京+20アラブハイレベル評価会議が開催され、加盟国は20年目にあたる北京宣言と行動綱領の進捗状況や課題を検証し、中東女性の正義と平等を積極的に確保することで合意しました。

 

      この会議はアラブ連盟、国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)、UN Womenの共催で開催され、アラブ諸国における北京行動綱領の評価としては最も包括的で、今までで最高の21カ国が報告書を提出しています。

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      北京*20アラブハイレベル地域評価会議で発言するプムジレ・ムランボーヌクカUN Women事務局長

1.開会式で、ムランボーヌクカUN Women事務局長が発言開会式にはナビル・エララビアラブ連盟事務局長、リマ・カラフESCWA事務局長、プムジレ・ムランボーヌクカUN Women事務局長が出席しました。

ムランボーヌクカ事務局長は100ヵ国以上の加盟国、市民社会、国際機関に向け「アラブ女性にまだ残る障害に取り組み、的確な政治的意思、リーダーシップ、社会動員があればどんな課題も乗り越えられるということをグローバルコミュニティーに示してリーダーシップを発揮してほしい」と訴えました。

エララビ、カラフ両氏はアラブ地域、特に紛争地域の女性たちが直面している難しい課題に言及しました。エラビ氏はシリア女性が過去4年間の政情不安でいかに苦しんだかを強調しました。

「この過酷な現状にもかかわらず、私はアラブ女性のエンパワーメントを進めていけると考えています。意志や知識があれば国や市民のために沢山のことができるということはすでに証明されています」とエララビ氏は語りました。

カラフ氏はアラブ地域では暴力が女性の権利にとって最大の問題だと強調し、「この厳しい現実が共同体を苦しめ、発展を妨げているのです」と述べました。教育では進展が見られたものの失業率は高止まりし、政治的参加は世界でも最低レベルだとつづけました。

2.実りある2日間の討議

2日間に及ぶ討議は実り多く、20年間で達成されたことを確認しました。これには国際条約の調印、ジェンダーに配慮した法律や政策の実現、少女の教育レベル向上が含まれました。

ムランボーヌクカ氏は「立法者の男女アンバランスがバランスの悪い法律を作り出しています。多くの国で法制上の差別が見られますが、家族法で特に顕著です」と述べました。

参加者は女性に与える紛争の影響について討議しました。特に女性に対する暴力、負のステレオタイプ化を永続させるメディアの実情などが話し合われました。

成果文書、「中東女性の正義と平等に関するアラブ宣言」は安全保障理事会決議1325,1820、国際人口開発会議、ポスト2015アジェンダ、維持可能な開発目標、2014年のカイロ宣言などへの各国の取り組みをさらに強固なものにしました。

成果文書は同地域のテロや紛争の結果として女性が負うリスク、彼女たちの人道的緊急ニード、難民や国内避難民の多さを確認し、これらの要因が平等を阻んでいる問題について述べています。

文書はまた加名国の北京行動綱領への取り組みを加速させ、女子差別撤廃条約などを含む国際条約への公約を新たにさせました。加盟国は国家計画・政策・予算にジェンダー平等と女性のエンパワーメントを盛り込み、進捗状況を測れる指標も入れることを約束します。

アラブ、22カ国のうち21カ国が北京+20の評価報告書を提出したことは強い意志の表れです。

「10年あるいは1世代で色々なことが起こります。我々はその変化をもたらす世代なのです」とムランボーヌクカ氏は述べています。

この変化に向けた次のステップはニューヨークで3月に開かれる第59回女性の地位委員会です。そこではアラブ地域や他の地域の参加者がそれぞれの評価会議の成果文書を提出し、未来に向けてどのように歩を進めていくかを話し合います。

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