2015年国際女性デーに向けたプムジレ・ムランボ-ヌクカUN Women事務局長メッセージ

  • 2015/04/04

国際女性デー
事務局長からのメッセージ:ジェンダー平等の実現に向かって、取り組みを加速させる必要があります。

2015年国際女性デーに向けたプムジレ・ムランボ-ヌクカUN Women事務局長のメッセージ

2015年3月2日

1995年、北京で開かれた第4回世界女性会議に世界中の代表が集まり、男女平等の未来を約束しました。

会議には189か国の代表と4000の市民団体が参加しました。

参加した女性たちは、大きな希望、平等実現への明確な道筋、そして組織の上層部がこの問題にしっかり取り組むという確信を得て、北京を離れました。当時の目標は、10年後の2005年までに女性が平等である社会が実現していることでした。

ところが今日、平等が実現された国はひとつもありません。期間を設定し、この問題に集中的に取り組むことが早急に求められています。

この20年の間には、ペースは遅く、ばらつきはあるものの、女性の平等に向けていくつかの進展が見られました。

教育の面では男女差は小さくなり、男子と女子が平等に就学できるようになった国もあります。

妊産婦の死亡率と疾病罹患率が下がり、20年前と比べると妊娠と出産で命を落とす女性の数は格段に少なくなりました。

多くの国々でジェンダー平等に取り組む組織が立ち上げられ、性別による差別を禁止する法律が可決され、ドメスティック・バイオレンスを犯罪と認識するようになりました。

ここまでは、すべて嬉しいニュースです。

けれどもまだ、私たちは完全な男女平等の社会からは程遠いところにいるのです。

良い政策があまねく実施されてきたわけではありません。というのも、女性問題担当省、ジェンダー関係の委員会、ジェンダー関連プロジェクト、ジェンダー予算の実施など、政策の効果的な実施に必要な資金が十分に割り当てられてこなかったからです。

特に、最貧国の女性が置かれている状況は、ほとんど改善されていません。

アフリカでは作物生産の70%が女性の手に委ねられているにもかかわらず、女性が所有している土地は全体のたった2%です。

暴力によって人生を台無しにされる女性が今でも世界中に存在します。

ジェンダー平等を達成した国はどこにも無いのが実情なのです。

女性には変化が必要であり、人類にも変化が必要です。女性と少女、男性と少年、若者と老人、お金持ちと貧しい人々、みんなで協力し合えばその変化を起こすことができます。

平等は社会にとても大きな恩恵をもたらします。経済が成長し、貧困が減り、人々の健康状態が良くなり、社会が安定し、環境の悪化や人道的な危機からも早く回復できるようになります。

世界のリーダーたちは北京での誓いを思い出し、女性のエンパワーメントやジェンダー平等の早期実現のため、北京宣言や行動綱領に改めて腰を据えて取り組むことが求められています。

女性たちは、女性のリーダーがもっと増え、男性と協力して経済と政治が大胆に変わることを望んでいます。2030年までに男女平等を実現するためには、これまでの進展のペースを変えなければなりません。このままでは、男女平等が実現するころには赤ちゃんは80才になっているかもしれないのです。

国際女性デーに際し2020年までに実質的な進展が見られるよう、ジェンダー平等に向けてさらに一歩前進することを皆さんにお願いしたいと思います。私たちは、「プラネット50-50、平等な地球社会」を2030年までに実現させることを目指しています。

人々が完全に平等でなければ人類の繁栄はあり得ません。

女性をエンパワーすることは人類をエンパワーすることです。皆さんにも平等な世界が構想できるはずです!

動画はこちらから

(UNWomen ホームページ 2015国際女性デーの記事から抜粋)

翻訳協力:祖父江美穂(実務翻訳スクール.com)

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