「UN Womenがガールガイド・ガールスカウト世界連盟とともに取り組んでいる女性や少女に対する暴力根絶に向けた活動を紹介します」

  • 2015/09/02

国際青少年デー

日付:2015年8月11日

 国際青少年デーを前に、UN Womenがガールガイド・ガールスカウト世界連盟とともに取り組んでいる女性や少女に対する暴力根絶に向けた活動を紹介します。

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非公式教育カリキュラム「暴力に対する意見」を展開するため、ザンビアのトレーナー養成ワークショップで仲間のガールガイドたちに説明するエディス・チュクウ(写真右端)。 撮影:UN Women/ウルジャシ・ルドラ

UN Womenはガールガイド・ガールスカウト世界連盟(以下、WAGGGS)とパートナーシップを組み、世界各地の少女や若い女性の潜在的な可能性と能力を掘り起こし女性や少女に対する暴力を根絶する活動をしています。

5~25歳の子どもと若者のための非公式教育カリキュラムである「暴力に対する意見」(Voices for Violence)は、UN WomenとWAGGGSによって立ち上げられました。暴力の根本的な原因を理解し、暴力に対する意識を高め、その文化的、社会的原因に対して取り組むためのツールや知識を提供しています。互いを尊重することやジェンダー平等について少女や少年に教えることで、ジェンダー平等に関わる価値観や行動基準が形成される幼少期から予防策を講じることを目的としています。この教育カリキュラムで学んだ少女たちが、同年代の仲間や地域の人たちを啓発し、暴力を防ぐことや必要なときにどこに助けを求めればよいかを教えていきます。

女性や少女に対する暴力は、世界で最も蔓延している人権侵害のひとつです。15~19歳の少女のうち、約3人に1人は、精神的、身体的、または性的暴力の被害者です。世界では、現在7億人の女性が18歳未満で結婚させられています。そのうち、3人に1人(約2億5000万人)を上回る数の女性が15歳未満で結婚しています。
この教育カリキュラムは国際ゾンタの支援を受けており、若手リーダーの養成ワークショップは、現在12ヶ国で実施されています。2016年末までに、約80万人の若者がこのカリキュラムに参加する予定です。ブラジル、ブルキナファソ、コンゴ民主共和国、インド、日本、韓国、マラウイ、ナイジェリア、フィリピン、ルワンダ、アメリカ、ザンビアの各国において実施されます。

若者の視点:

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「グローバルな経済や安全保障から気候変動、そして公衆衛生に至るまで、若い女性の声が政策に反映されていません。そのため、各種サービスや開発にも反映されません。私たち若い世代の女性は、変化をもたらすため、リーダーや影響力のあるポジションに就かなければなりません。意思決定の場に参加すること、ただそれだけを目指して私たちは不断の闘いに挑んでいます。なぜなら、インクルーシブ(包括的)なアプローチをとらなければ人類の発展は不可能であるという歴然とした事実があるからです。」
アラー・ムラービト、UN Womenグローバル市民社会アドバイザリー・グループのメンバー
撮影:UN Women/スーザン・マルクルス

 

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撮影:UN Women/ウルジャシ・ルドラ

「この非公式の教育活動を通じて、私は来年までに6~25歳の女の子たち約1,500人にカリキュラムを教え、エンパワーメントを促します。その中には、学校に通うことさえできない子もいるでしょう。女の子たちに自分の権利について学んでもらい、暴力に対する沈黙を破ることを目指しています。」
—エディス・チュクウ、WAGGGS養成によるガールガイドのトレーナーリーダー

撮影:UN Women/ウルジャシ・ルドラ

撮影:UN Women/ウルジャシ・ルドラ

「イタリアでは、女性や少女に対する暴力について誰も話そうとはしませんが、暴力は確実に存在します。恋愛感情のもつれによる女性や少女への犯罪は、本当によくあることなのです。ただ、これは途方もなく大きな問題のように思えたので、ガールガイドとしてどこから始めればよいかわかりませんでした。」
 —アンナ・トンデッリとステファニア・アッファタート、イタリアのガールガイド

撮影:UN Women/ウルジャシ・ルドラ

撮影:UN Women/ウルジャシ・ルドラ

「この紙にいったん何か手を加えたら、二度と元の状態には戻りません。書いてある文字を読むことはできるかもしれません。この紙に何か書くことはできるかもしれません。本の中に挟んでおいたり、何冊か重ねた本の下に置いてしわを伸ばしたりすることもできますが、何か手を加えたという跡は残ります。これこそが、暴力が少女に対して与える影響なのです。この紙と同じように、少女が一度暴力を経験したら以前と同じ状態には戻れません。このカリキュラムによって、そのようなことが起きるのを防ごうとしています。」
 —ピラー・アギラール・ソル、WAGGGSのトレーナーリーダー

撮影:UN Women/ライアン・ブラウン

撮影:UN Women/ライアン・ブラウン

「自分の権利を行使することに関して、若い女性は最も弱い立場にいることが統計によって明らかになっています。リーダーとしてのスキルを養うための基盤となる仕組みを築くことは、何世紀にもわたって未開発だったリソース、公衆衛生や教育、経済や人権啓発活動を通じて地域社会や社会全体を変えることができるリソースを開発することです。」
ダクシタ・ウィクレマラスネ(UN Womenグローバル市民社会 アドバイザリー・グループのメンバー)

撮影:UN Women/ウルジャシ・ルドラ

撮影:UN Women/ウルジャシ・ルドラ

「私たちはみな、それぞれ異なる道を通ってここまで来ました。そして今、自分たちの権利を学び、暴力が続く要因となっている社会通念や信念を学び、子どもや若者たちに知識を伝えるファシリテーターのスキルを学んでいます。このトレーニングによって、私たちは変化をもたらす道へと進んでいきます。変化とは、自分自身が変わること、あるいは他人を変えることかもしれません…法律を変えたり、暴力の被害者が助けを求めたときに支援したり、地域社会に影響を与えたりするような変化かもしれません。どのような形だとしても、ひとつ確かなことがあります。それは、変化は起こるということです。そして、その変化に向けて、私たちは重要な役割を果たしています。」
—キャサリン・オコナー、WAGGGS養成によるトレーナーリーダー

撮影:UN Women/ウルジャシ・ルドラ

撮影:UN Women/ウルジャシ・ルドラ

「少女や若い女性にエンパワーメントを促したいという熱い思いを抱いています。少女や若い女性が少年や若い男性と同じ機会を与えられる社会になってほしいと思っています。」
—アイヴィー・ナンゴニ・ナンビリ・ワシケ、ケニアガールガイド連盟のメンバー

撮影:UN Women/ライアン・ブラウン

撮影:UN Women/ライアン・ブラウン

「変化の担い手として地域社会をエンパワーメントし、ジェンダー平等を促進するために地域社会において若い女性がリーダーシップに関わるべきです。インクルーシブ(包括的)な発展やつながりのある社会を促進していくためにも、女性のリーダーが必要です。」
ビビアン・オナノ、若手活動家、UN Womenグローバル市民社会アドバイザリー・グループのメンバー

 

UN Women WEEKLY NEWS UPDATE 2015.8.17より抜粋
翻訳:渡部真紀子(実務翻訳スクール.com)

Categories: News, 本部

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