女性に対する暴力根絶の国際デーによせたヌクカUN Women事務局長の声明を紹介します

  • 2015/12/22

女性に対する暴力根絶の国際デー(11月25日)によせたプムレジ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長の声明をご紹介します

2015年11月25日

プムレジ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長は、女性に対する暴力根絶の国際デーによせた今年の声明で次のように呼びかけました。「共に行動しましょう。政府、民間団体、国連諸機関、企業、学校、個人が一体となり新しい連帯を立ち上げ、もっと平等な世界を実現しましょう。プラネット50-50、平等な地球。そこには女性と女児が暴力に怯えずに生きられる世界があります。」
女性に対する暴力根絶の国際デー(11月25日)によせたプムレジ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長の声明

2015年11月25日

女性と女児に対する暴力は、世界中で最も深刻であるにもかかわらず最も黙認されてきた人権侵害です。またそれは、ジェンダー不平等と差別の原因であると同時に結果でもあるのです。

女性と女児に対する暴力が依然としてなくならないことは、社会の不均衡を歴然と示している指標の1つであり、UN Womenはこの状況をなんとしてでも変える所存です。

本日、女性に対する暴力根絶の国際デーに私たちは今一度、訴えます。

女性と女児に対する暴力は許されないことです。

女性と女児に対する暴力を「仕方がない」と済ませてはなりません。

女性と女児に対する暴力は防ぐことができます。

このような複雑な問題はたったひとつの対策で解決できるものではありません。しかし、並行して実施することで暴力を効果的かつ未然に防ぐ広範な対策があることが実証されつつあります。

現在進められている調査により、暴力を防ぐより効果的な戦略や介入法が明確になると思います。

政府から個人まで、関わり合う全員が協調して取り組めば、男女間の力関係と構造の不均衡に立ち向かい、考え方や行為、慣習などをどう変えるべきかを明らかにできると確信しています。

女児の早期結婚、女性器切除、見て見ぬふりをしてきた家庭内暴力、女性に対する差別的なメッセージ、罪に問われない強姦者、紛争地域での女性虐待、女性の権利擁護者の殺害、暴力の被害を訴える女性に向けられる警察や法廷での敵意。こうしたことをすべてなくすことができれば、これから大人になる女児にとって世界はどれほど違うものになるのか。どうか皆さん、想像してみてください。

こうした行為は暴力であり人権侵害であると定める法律の整備が各国で進められてきました。現在、およそ125カ国でセクシャルハラスメントを禁止する法律が、119の国で家庭内暴力を禁止する法律があります。ただ、夫婦間の強姦を規制する法律があるのはわずか52カ国に過ぎません。

社長でも総理大臣でも教師でも、指導的立場にある人には、暴力を絶対に許さない姿勢を打ち出して頂きたいと思います。

コミュニティでの取り組み、男女両方へのグループ介入、 教育プログラム、女性のエンパワーメントなどは、法律、行動規範、社会などの変革と足並みをそろえて進めることで成果を上げることができます。

ウガンダの例をあげましょう。男女の力関係の不均衡を共同体全体の問題として討議してもらった地域では、男性によるパートナーへの暴力行為の割合が半減しました。

ミャンマーでは、農村地域の女性に法律相談を実施したところ、法に訴える女性が増加しました。また、男性リーダーを対象とした研修はたとえ少人数でも効果があり、調査対象とした共同体の住民のおよそ40%に行動や態度の改善が見られました。

UN Womenは、平和維持部隊のメンバーにジェンダー問題に関する理解を深めてもらい、紛争地域の民間人の保護が円滑に進むように、派兵前研修を実施してします。

アメリカ合衆国では、都市部の警官を対象に家庭のパートナーによる暴力の徴候を察知するための教育訓練を実施したことで、殺害される女性の数が減少しています。

国連は本日より「世界をオレンジ色にしよう」という運動を開始しますが、カンボジアのトゥクトゥク(三輪タクシー)の運転手、トルコの人気サッカー選手、アルバニアの警官、南アフリカやパキスタンの生徒を始めとする、世界中の何百、何千もの人々がそれぞれのやり方ですでに立ち上がっています。

持続可能な発展のための2030年アジェンダにおいては、女性に対する暴力根絶のための明確なターゲットが初めて設定されました。暴力根絶を求める声が行動を後押ししたのです。

2015年9月27日に開催されたジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関するグローバル・リーダー会議で、70名を超える世界のリーダーがニューヨークの国連本部で講演しました。その多くが女性と女児に対する暴力の根絶を行動に移すべき優先課題に挙げました。

これはまさしく優先課題です。

共に行動しましょう。政府、民間団体、国連諸機関、企業、学校、個人が一体となり新しい連帯を立ち上げ、もっと平等な世界を実現しましょう。プラネット50-50、平等な地球。女性と女児が暴力に怯えずに生きられる世界がそこにはあるのです。
UN WOMEN WEEKLY NEWS UPDATE(2015.11.23より)
翻訳協力:岩田茂美(実務翻訳スクール.com)

Categories: News, 本部

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