オリンピック2大会ゴールドメダリストのアビーワンバックが、報酬の格差について意見を述べています

  • 2016/08/28

「私のいる場所から…」アビー・ワンバック

2016年7月26日 11:03 am

オリンピック2大会ゴールドメダリストであり、FIFA女子ワールドカップ優勝を果たしたスポーツ界のスーパースター、アビー・ワンバックが報酬の格差について意見を述べました。

「私のいる場所から」アビー・ワンバック

2016年7月26日

撮影: UN Women/ライアン・ブラウン

撮影: UN Women/ライアン・ブラウン

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自分が不当な扱いを受けていると思ったときは、恐れずに行動しましょう。現状打破に向けて立ち上がりましょう!

 

自分が内側にいるときは、自分への扱いが他の人ほどよくないことに気づかないものです。自分の立場に感謝して、「ああ、自分はここにいる、テーブルには自分の席がある」と思うでしょう。

 

私もそうでした。でもサッカー界を引退し、テーブルの反対側を見たときに気づいたのです。私はどんな男性選手よりも多くのゴールをきめてきたのに、自分が受け取った報酬がいかに少なかったか、と。多くの女性プロスポーツ選手は、引退後に別の仕事を探さなくてはなりません。今になって思います。もっと声を上げるべきだった、もっとやれることがあったと。

 

もともとサッカーは人工芝ではなく天然芝の上でするスポーツです。人工芝ではケガをしやすいのでケガをしないように注意ながらプレーをしなければなりません。球足が速くなる人工芝では思い切ったプレーができません。でも、2015年の女子ワールドカップの期間中、スタジアムに天然芝は敷かれませんでした。女子サッカーも男子と同様天然芝が用意されるべきでした。

 

2014年、FIFAが男子ワールドカップ優勝者に支払った報酬と女子への報酬には17~18倍の差がありました。

 

格差は報酬だけではなく機会にもあり、男性と対等な立場として見てもらうには難しい状況です。 どの新聞やウェブサイトを見ても、スポーツ欄で目にするのは男性がプレーしているところばかりです。 メディアの皆さんに訴えます。「もっと女性がスポーツに取り組む様子を記事にしてください。女性がもっと目にとまるようにしてください。」

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アビー・ワンバックは、オリンピック2大会ゴールドメダリストであり、FIFA女子ワールドカップ優勝を果たしたスポーツ界のスーパースターです。その彼女が、316日にニューヨークで開催された第60UN女性の地位委員会での「ジェンダー平等と同一賃金実現に向けた世界的呼びかけ」 というUN Womenハイレベルイベントにおいて、報酬格差について意見を述べました。アビー・ワンバックの話した内容は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを後押しする持続可能な開発目標5に直接関連しています。それだけでなく、同一価値労働同一賃金の考えに沿った「包摂的かつ持続可能な経済成長」、「生産的な完全雇用とすべての女性と男性にとって働きがいある人間らしい仕事」を促進する持続可能な開発目標8にもつながるものです。

 

UN WOMEN WEEKLY NEWS UPDATE(2016.8.1より)

 

翻訳:武藤洋子(実務翻訳スクール.com)

Categories: News, 本部

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