フォトエッセイ:カンボジアの衣服工場で働くチュン・スレイ・スロスの一日

  • 2016/12/15

フォトエッセイ:衣服工場で働くチュン・スレイ・スロスの一日

カンボジアでは 女性の70%が不安定な雇用についています:50万人以上が衣服や靴工場で働いているのです。ちゃんとした仕事に就くためには自分の権利を行使できるよう女性をエンパワーすることが不可欠です。それを目指して国連女性に対する暴力撤廃信託基金(UN Womenが国連に代わって管理)はパートナーと密接に連携して、カンボジア工場を差別のない職場にしようとしています。

2016年11月10日

a1 チュン・スレイ・スロス、24歳はサンカット・チャオム・チャオに住みカンボジアの工場で働いています。工場では国連女性に対する暴力撤廃信託基金とそのパートナーであるCAREが職場のハラスメント防止策を立ち上げ、その啓発・教育資料を配布しました。スレイ・スロスは10人の子どもの6番目で、10年生の時に学校をやめ、自分と家族を支えています。彼女は衣服工場で3年間働き、現在残業代を入れて月200ドルを稼いでいます。

 

a2「カンボジアの文化によれば男性は金、女性は布です。不公平ではないですか。女性として生きることはチャレンジなのです」とチュン・スレイ・スロス言っています。カンボジアでは町や職場でセクシャルハラスメントに会うのは珍しいことではありません。UN Womenは職場でのセクシャルハラスメント防止プロジェクトを立ち上げており、これによってスレイ・スロスや仲間たちはハラスメントに声をあげることを学びました。プロジェクトは2013年から2016年の間に4万人の衣服工場で働く女性たちに手を差し伸べます。

 

a3「私は毎日ここで食事します。なぜならアウンティーは何でもおいしく作るから」スレイ・スロスはプノンペンで小さな部屋を兄弟姉妹と借りており、そのそばで朝食をとるのです。毎日同じおかゆの朝食をとり、0.3ドル払っています。毎日6時半に仕事を始め、残業がなければ15時半に終わります。

 

 

 

a4「セクシャルハラスメントのプロジェクトが始まってから、多くのことを学びました。団結することによってどのようにハラスメントをやめさせるのか分かってきたのです」
スレイ・スロスは監督者にまで上り詰め、工場でつくられる衣服のヘムをカットするセクションの長になりました。

 

 

a5「私はここで3年間働いています。父親が死んでから、自分と兄弟姉妹9人は家族を支えるために働かなくてはなりませんでした。姉や妹たちも皆、この工場か近くの工場で働いています。
スレイ・スロスが働くサンカット・チャオム・チャオにあるこの工場は最前線で職場のセクシャルハラスメントと闘っています。このプロジェクトのおかげで工場内にセクシャルハラスメントキャンペーンが立ち上がりました。おかげで工場は今では新しい方針を作り、それによって労働者たちにハラスメントを報告することを奨励し、犯人を必ず処罰するようにしています。

 

a6「セクシャルハラスメントを防止することは職場で女性をエンパワーすることにつながります」とスレイ・スロス言っています。「セクシャルハラスメントが起こると、その被害者だけでなく、周りの皆に影響が及びます」

 

 

 

 

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スレイ・スロスは23歳の妹とランチを楽しんでいます。「妹を含め、工場には沢山の友人がいます。ランチはちょっと短すぎるけれど、友人と交われる時間です。クメール・サワー・スープが私の好物です」

 

 

 

 

a8.スレイ・スロスは工場が終わるとサンカット・チャオム・チャオにある市場によって、食料を買い求めてから帰ります。家に帰るとラジオを聴きながら食事を作ります。テレビはありません。近所に迷惑にならないよう音を小さくしています。

 

 

 

 

a9「私のコミュニティーの女性たちは夜遅く外にいることを怖れています。なぜなら近所の人たちから悪口を言われるからです。もし外泊したりすると何を言われるかわからないし、烙印を押されます」スレイ・スロスはうわさがたつのを避けるため、暗くなる前に家に帰るようにしています。でもプロジェクトによって強くなった彼女は差別に対して声をあげることが出来るようになりました。「こんなことは正義でもないし、公平でもありません」と言っています。
彼女の夢はお金を貯めて自分の町で乾物屋を開き、自分の家族を持つことです。

 

写真はすべてUN Womenカンボジアのチャールズ・フォックス氏によって提供されました。

UN WOMEN WEEKLY NEWS UPDATE(2016.12.6より)

翻訳:本田敏江(国連ウィメン日本協会理事)

Categories: News, 本部

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