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防災活動における女性のリーダーシップとレジリエンスを支援します

2019/5/31

第4回世界復興会議で、UN Womenジュネーブ事務所のヒバ・カサス緊急・人道支援部長は、効果的なイニシアチブには、女性や社会の隅に追いやられた人々を取り込むことが必要不可欠であると訴えました。

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写真:UN Women/アントワーヌ・タルディ

 

ジュネーブで開催された第4回世界復興会議(WRC4)(5月13〜14日)と2019年防災グローバルプラットフォーム会合(GP)(5月15〜17日) においてUN Womenが主催したセッションでは、女性のリーダーシップ、ジェンダー視点に立った災害リスク削減(DRR)、レジリエンスの 構築が議論の中心になりました。

 

災害リスクはジェンダーにより異なり、女性や少女は、概して災害に対して脆弱で多くの被害を受けます。DRR、レジリエンス、復旧や復興戦略において、被災直後から女性のリーダーシップやコミュニティのレジリエンスの構築に果たす女性の中心的役割など、DRRへの女性の実質的・潜在的な貢献は貴重な社会資産ですが、これまであまり注目されてきませんでした。災害のあらゆる活動に女性のリーダーシップや経験、知識を活かすことができれば、一層効果的な防災に向けてイニシアチブを取れることが明らかになっています。このテーマを推し進めようと、国連加盟国、国際機関、研究者、市民社会団体が会議に集結しました。

 

2019年防災グローバルプラットフォーム会合および第4回世界復興会議の成果報告書にあるように、会議の参加者は、DRRと復興活動に際して女性がリーダーシップを発揮できるよう支援することが必須であり、その展開や実施のあらゆる段階に女性の意見を反映させることが重要であるということに合意し、特に性別、年齢、障害別の災害関連データの収集が急務であると訴えました。

 

2019年防災グローバルプラットフォーム会合で、オックスファム・ソロモン諸島のドロレス・ダヴィシ代表理事(右端)は、性別、年齢、障害別の災害関連データを収集することを強調しました。

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写真:UN Women/アントワーヌ・タルディ

 

第4回世界復興会議の「リスクの格差と復興における女性のリーダーシップ」のセッションで、オックスファム・ソロモン諸島のドロレス・ダヴィシ代表理事は、女性に意思決定を任せると包摂性が高まること、またコミュニティの被災者の具体的なニーズや能力に関して一番よくわかっているのは各地域の女性団体であることが多いことを強調しました。さらに、「不平等の壁を打ち壊さない限り、女性の活躍やリーダーシップは行き詰ってしまいます。これは、数の問題ではなく姿勢や行動の問題です」と参加者に訴えました。

 

UN Womenジュネーブ事務所のヒバ・カサス緊急・人道支援部長も、「災害において見えない人々を可視化することが重要であり、DRRイニシアチブの効果を上げるために女性や社会の隅に追いやられた人々を取り込むことが必要不可欠である」と発言しました。

 

2019年防災グローバルプラットフォーム会合における特別セッション「DRRにおける女性のリーダーシップ」では、女性と少女がリーダーシップを発揮したDRRイニシアチブの最優良事例が紹介されました。また、「ジェンダー・年齢・障害に対応したデータ」のセッションでは、女性をはじめとするリスクグループが組織的に参加し、区分化したデータを収集・共有するように呼びかけました。そして、政治的な意思の後押しを受けて、得られたデータを効果的な災害復興とレジリエンスの構築に活用し、平常時から防災活動を重視するという視点に立ち、よりリスクの高い人々に対象を絞った、かつ包括的なDRRプログラム実施への投資を拡大することが重要である、ということが強調されました。

(翻訳者:岩田茂美)

 

注:2019年防災グローバルプラットフォーム会合は、ジュネーブに本部を置く国連防災組織(UNDRR)がスイス政府と共催したものです。なお、世界復興会議(World Reconstruction Conference)は、世界銀行などが中心となって数年ごとに開催する防災世界会議です(国連ウィメン日本協会)。