「ノーと言おうー女性に対する暴力根絶のために団結しよう」

  • 2011/04/30

「ノーと言おうー女性に対する暴力根絶のために団結しよう」プロジェクト・プロポーザル

2009年11月に立ち上げられた“Say No―― UniTE to End Violence against Women”「ノーと言おう――女性に対する暴力根絶のために団結しよう」は、世界的な提唱活動の標語であり、国連事務総長による、女性への暴力根絶を求めたUNiTEキャンペーンにUN Womenが直接寄与してきたものす。saynotoviolence.orgのウェブサイトを通じて、世界的に大きな反響を得て、Facebook, Twitter, YouTubeを巻き込んで広がりを見せています。もともとこれは2008年に女性に対する暴力根絶を世界的な最優先課題とするよう求め、500万人余りの署名を集めたキャンペーンが土台になったものですが、これまでのおもな成果は以下の通りです。

  • 2010年11月25日までに、100万件の活動登録という目標を超えて1,642,841件の活動が登録され、2011年4月現在で活動登録数は200万件を越えた。
  • 最初の1年間に、227の国と地域から156,177人がキャンペーンを報じるウェブサイトを閲覧した。
  • 2007年以後、72カ国の政府の閣僚や元首および700人近い国会議員が署名した。
  • Facebookのファンは、2011年5月現在29,900人に上り、Twitter への書き込みは7000人、45000人以上の登録会員がニュースレターを受け取っている。YouTubeにはこれまでに72,717人がアクセス、現在週に100人がアクセスしている。
  • 2010年11月の時点で、94カ国の500あまりの市民社会組織がパートナーとして参加
  • 国連女性に対する暴力撤廃信託基金への寄金増加に貢献し、同基金からの供与金となる175,000ドルを集め、国連連邦クレディット組合を通しての個人献金は11,000ドルに上った。

2011年~2012年の戦略的優先事項

学び取った教訓、新たに生じてきた必要性、機会をもとに、2011年から2012年に掛けての戦略課題は次のようになります。

  1. ウェブサイトの更新と維持管理
    ウェブサイトwww.saynoviolence.orgは組織や活動家が相互に交信出来る場であり、15万人を超える全世界の視聴者への情報提供の場であります。ウェブサイトの継続的管理には、その維持、四半期毎のニュースの発行と伝播、45,000人の会員と500余りの市民活動グループへの定期的情報提供、ウェブサイトの安全性と利用者の生み出す内容をめぐる監視などが関わります。加えてパートナーシップの強化、英語、フランス語圏の市民への働きかけ、Facebook, Twitter及びYouTubeを通じたメディアへの浸透の拡大が必要です。ウェブサイトの最新性を保つためには、利用者の経験を生かし、以下のような特徴を備えることが必要です。
    -友好的且つ魅力的なレイアウト、メディアの特長の取り入れ、メディア選択の改善
    -女性に対する暴力根絶に関する認識向上をめざし、数ヶ国語によるオンライン・クイズを設置、携帯電話でも利用できるようにする。(すでに www.saynoviolence.org/quiz が設けられている)-若年層並びに地域向けキャンペーンのための特別なセクションをウェブサイト上に設ける。
    -追加の言語バージョンを必要に応じて発足させる。
    -この問題への認知度を高めるために、オンラインでの呼びかけを拡大する。
  2. 若年層の参画促進と、若者主導プロジェクトの支援
    若者達を運動に参画させることは極めて重要なことであり、女性・女児に対する暴力の防止に有用な戦略であることが立証されています。若者を和平、開発、女性に対する暴力阻止運動に参加させることの必要性は国連全体でも認識されています。更に国連事務総長のUNiTEキャンペーンでも、UN Womenの2008-2013の女性への暴力根絶戦略でも、若者や若い女性への投資こそが、女性への暴力阻止運動を成功させる強力な戦略であると認めています。既存のパートナーシップに基づき、また新たな関係構築を目指して、「ノーと言おう」キャンペーンは、若者主導の以下の二つの提案を支援します。
    -World Association of Girl Guide and Girl Scout(WAGGGS)との協力のもと、女児と若い女性への暴力阻止に関する初の世界向けの公式教育カリキュラムを作成し、実際に採用する。作成後、カリキュラムは協力機関を通じて、2012年末迄に少なくとも20カ国で採用し、実施する。
    -女性・女児に対する暴力防止のための、若者主導のキャンペーンの開始を、「平和のための宗教」ネットワークの協力を得て進める。これは、宗教指導者、宗教団体、の若者を標的にして作成され、今年中に4カ国で試験的に運動が開始され、2012年にはより多くの国での実施に向けて拡充されることになる。
  3. 政府及び国会議員の参画拡大
    ノーと言おう運動の最初の局面では、73カ国以上の閣僚、国家元首及び国会議員が署名し、当該問題に関する法律の強化などの具体的行動も見られました。過去の成功をもとに、政府関係者や議員の運動参加が再活性化され、運動への参加に署名し且つ実行を約束した政府関係者の更なる行動機運を促し、未署名国の政府・議員からの署名や行動の約束を引き出すことを目指しています。この目的のために、UN Womenの現地事務所や[ノーと言おう]キャンペーンネットワークは特別の運動キットを作成し、浸透をはかることにしています。
  4. 国連事務総長提案のキャンペーンとの協働の強化
    2011年バンコクで開かれた「ノーと言おう――団結しよう」キャンペーンに関する初の世界的規模の会議で、「ノーと言おう」を運動への動員を促すウェブサイトの綱領として最大限に活用することが提案されました。市民社会と国連機関内のプロジェクトに関する魅力的なウェブサイトにするために、「ノーと言おう」と国連総長提案のイニシアティブとを結びつけるヴィジュアル効果のあるサイトとして立ち上げることとしました。既に強力な「ノーと言おう」のネットワークのもとで、Facebook, Twitter, YouTube に働きかけて、ウエブサイトに特別なセクションを設けることになりました。
  5. 国連の女性に対する暴力撤廃信託基金への支援の継続
    「ノーと言おうー団結しよう」キャンペーンは、社会的メディアへの働きかけ、ニュース誌の発行、イベントの開催、信託基金への募金呼びかけキャンペーンを通じ、国連事務総長の提唱した1億ドル募金達成の目標に沿って、信託基金による供与の周知向上をはかるための運動を継続します。「ノーと言おうー団結しよう」のサイトを通じて献金されたドルはすべてグローバルカウントとして算定されます。この目的のために、「ノーと言おうー団結しよう」キャンペーンは国連信託基金と協働して、募金集めとコミュニケーションを図るパートナーシップを築いていきます。

特別支援と必要額

UN Womenは、2011年から2012年に「ノーと言おうー団結しよう」プロジェクトの以下の項目を履行するために、10万ドルが必要です。

  • 特色を改善しつつ、ウェブサイトのwww.saynotoviolence を更新、維持し、市民社会と社会的メディアへの浸透をはかるべく、オンライン・クイズにアクセスするためのスマートフォン・アプリを開発する
  • 2012年末までに、WAGGGSとのパートナーシップにより、少なくとも20カ国で、世界向けの非公式の教育カリキュラムを開発する。開発されたあと、このカリキュラムは各国、地方の背景に合わせたものに改変して、WAGGGA以外の青年グループや学校でも採用できるようにする。
  • 世界中の宗教界の若者主導のキャンペーン立ち上げを支援し、手始めに2011年に4カ国でパイロツトキャンペーンを開始し、宗教界、平和団体との協力を通じてより多くの国での実施を進める。
  • 政府・国会向けの働きかけをするツールキットの作成を支援し、それをUN Women現地事務所、国内委員会、「ノーと言おうー団結しよう」キャンペーン事務局が活用して活発な行動や取り組みの誘発をはかれるようにする。

訳:翻訳ボランティア 監修:平野和子 2011.7作成(2011.6.16ミツシより配信)

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