UN Womenニュース2

  • 2011/06/28

国連、女性と子どもにとって安全な都市づくりプロジェクトを立ち上げ

 ニューヨーク、国連発――UNICEF, UN-HABITAT, UN Womenは、「万人に安全で優しい都市」という5ヵ年プロジェクトを立ち上げ、女性と子どもが近隣地域で安全に過ごし、同時に生活の質的向上を図れるようになることを目指すことになった。

 パートナーシップによるこのプロジェクトは、これら3組織がジェンダーに基づく暴力の防止に関して蓄積してきた経験をもとに、都会の環境の中で子どもや若者のための斬新な手法を用いて、都市に置ける総合的な犯罪防止戦略を推進しようというものである。

 地元自治体、女性グループ、子どもや若者の提唱活動団体との協力による、この共同プロジェクトは、女性、若者、子どもにとっての安全性の向上、公共の場における、女性や女児に対するセクシャルハラスメント、暴力などの防止と削減に焦点をあてている。

 世界の人口の半数以上――およそ30~40億人――が、今日、都市に住んでいるが、この数は2050年までに69%増加すると見込まれている。こうした急速な都市化とともに、都会地域の市民、とりわけ女性や子どもにとっての危険性が増大すると思われる。現在、10億人の人々が都会のスラム街に住んでいて、安全な住まいや信頼できる保健サービスへのアクセスといった基本的人権を拒まれている。

 世界の犯罪率は、1980年~2000年の間から2002年~2007年の間までにおよそ30%も増え、開発途上国の都会に住む人たちのおよそ60%が犯罪の被害にあったことがあると報告している。その多くは女性や若い女子であり、路上や交通機関、あるいは近隣地域で性的暴力やハラスメントに直面している。

 新しいプロジェクトはこうした課題に取り組むために、参加する都市でのさまざまな計画を支援する。地元の当局や組織と協力によって、女性や若い人たちは、自分たちの近隣で最も危険と感じる地域をあきらかにし、ともに解決策を見いだすことができるだろう。
 主な介入策は次の通り。
 

  • 女性や若い人たちが、予算やインフラ整備といった自分たちの生活に影響を与える政策決定に発言権をもてるようにする
  • 地域の性的暴力や犯罪に効果的な対応をするための女性主導の委員会を設立する
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  • 危険度の高い地域に、費用効果が高く、損傷を受けにくいソーラー電球を用いた街灯を増やす
  • ジェンダーに基づく暴力を防止するため、地域の警察官の研修を行う

 この5ヵ年プロジェクトは都市の指導者の協力を得て、ドゥシャンベ、グレイターベイルート、メトロマニラ、マラケシュ、ナイロビ、リオデジャネイロ、サンホセ、テグチガルパなどの都市での実施が計画されている。

  訳 平野和子常任理事

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