UN Womenニュース4

  • 2011/09/19

世界の指導者、民主主義における女性の政治参画の中心的役割に関心を向けさせる

 ニューヨーク国連発――女性は世界のリーダーの10%以下を占めているにすぎず、世界全体で、女性は国会議員の5人に1人にも満たない状態である。国会議員の女性議員を30%とするという最低限必要な数が達せられ、あるいはそれを越えているのは、28か国にすぎない。ニューヨークの第66期国連総会会期中の今日開かれるハイレベル・イベントで、女性の政治指導者たちは、女性の政治参画と意思決定の増大を強く求めることになろう。女性の参画が、民主主義の根幹であり、あらゆる背景――和平の最中、紛争中や紛争後、および政治的な移行期など――の中で、持続的開発と平和の達成に欠かせないことを強調して、女性指導者たちは、女性の政治参画を進める方法について具体的な勧告を述べた共同声明に調印することになる。

 調印する指導者たちのなかには、以下の人々が含まれている。ジルマ・ルセフ・ブラジル大統領、カムラ・パサード・ビセッサー・トリニダード・トバゴ共和国首相、ヒラリー・ローダム・クリントン・アメリカ合衆国国務長官、キャサリン・アシュトン・ヨーロッパ連合外務・安全保障政策担当代表兼ヨーロッパ委員会副議長、ローザ・オトゥンバェヴァ・キルギス共和国大統領、リリア・ラビディ・チュニジア共和国女性課題相、ヘレン・クラーク国連開発計画事務次長、ミチェル・バチェレ国連事務次長兼UN Women事務局長。

女性の政治参画増進に関する共同声明

 我々、末尾に署名した国家元首、政府首長、外務大臣、高等代表は、女性の政治参画が民主主義の根幹であり、持続的開発と和平の達成に必須のものであることを確言する。

 我々は、女性が、それぞれの国の政府に直接にあるいは自由に選ばれた代表として、男性と同等の基準で参画する人権を有すること、ならびに、すべての国が、政治活動のあらゆる領域とあらゆるレベルに参加する女性の平等の権利を尊重し、促進するために、積極的な施策を講じるべきことを再確認する。

 我々は、平和時、紛争中、さらには政治的移行のすべての段階を含むあらゆる背景の中で、女性の政治参画がきわめて重要であることを強調する。

 我々は、世界中の女性たちが、国際平和と安全保障の達成と維持ならびに人権の完全な実現、持続的な開発の促進、貧困・飢餓・疾病の撲滅に必須の貢献を果たし続けていることを認識している。さりながら、世界のあらゆる地域で、しばしば差別的な法律・慣行・姿勢のために、また、女性に偏って影響を与えている貧困のために、女性が意思決定の場からほとんど遠ざけられ続けていることを憂慮する。

 我々は、国連憲章、世界人権宣言、その他の関連する国際人権規約に盛り込まれた女性の平等の権利と人間の尊厳のためになした公約を再確認する。我々は、すべての国が女性に対するあらゆる形態の差別撤廃に関する条約(CEDAW)に定められた義務を批准し、遂行すること、ならびに、女性・平和・安全に関する安保理決議1325号をはじめとする関連の国連決議を完全に履行することを要求する。

 我々は、紛争から立ち直ってきた国々、あるいは政治的移行を進めている最中にある国々を含む、すべての国が、女性、とりわけ片隅に追いやられている女性が直面しているあらゆる差別の障壁を撤廃することを要求し、すべての国が、暴力、貧困、良質の教育とヘルスケアへのアクセスの欠如といった、女性の政治への参画を阻む要因に取り組む対策をとることを促すものである。

 我々は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの達成に果たす国連システムの重要な役割に対する全面的な支援を再確認し、表明するとともに、UN Womenとこの点に関するその使命を歓迎する。

  訳 平野和子 (UN Women日本国内委員会 常任理事)

Categories: News

Comments are closed.