SECURING GENDER EQUALITY
IN UKRAINE AMIDST THE WAR

戦時下のウクライナでジェンダー平等を達成する

Photo: UN Women/Biju Boro.
再会を果たす二人

長期化するウクライナ戦争。
UN Women2022年活動報告と
更なる支援のお願い

2022年にウクライナで発生した武力紛争により、女性も男性も、少女も少年も、深刻な影響を受けました。この戦争は重大な人道的危機を招き、平和への取り組みにも大きな支障をきたしました。 2022年12月現在、少なくとも1,770万人(人口4,400万人の35%)が人道的支援を必要としています。1,450万人が家を捨て、そのうち470万人が国内避難民として登録されました。

また、この危機は、不平等と差別、深刻な脆弱性、女性や少女への暴力など、ジェンダーに関する厳しい課題を突きつけています。親密なパートナーからの暴力、搾取と虐待、セクシャル・ハラスメント、紛争下の性的暴力(CRSV)、経済的虐待など、様々な形態の暴力が報告されており、戦前の状況をさらに悪化させています。国境や中継地、シェルターの中にいる女性や少女は、特に高いリスクに直面しています。

ボランティアの女性の写真

UN Womenの人道支援への貢献

UN Womenは、女性や少女の切実なニーズに迅速に対応するため、20 以上の女性市民社会団体に220万ドルを超える資金を提供しました。また、 女性主導の市民社会パートナーは、国内18地域で社会的に最も弱い立場にある人々を含む37,400人以上の女性と少女を支援しました。その具体的内容は以下の通りです。

  • 15,400人以上

    UN Womenやパートナーの実施する緊急人道支援により、15,400人以上の女性が食料、水、シェルター、医薬品、衛生用品など、命を守るのに欠かせない必需品を受け取りました。

  • 5,000人以上

    戦争によって引き起こされたトラウマなどの精神疾患を治療・改善するため、5,000人以上の女性が心理社会的支援を受けました。

  • 10,100人以上

    10,100人以上の女性が、保護と社会経済サービスの情報をよりたやすく得られるようになりました。

  • 5,000人以上

    法律的な支援・啓蒙を実施し、5,000人以上の女性が、例えば保護に関する懸念や紛争に関連する性的暴力の事例を報告するのを助けました。

  • 5,000人以上

    5,000人以上の女性が自分自身と家族のために経済的な支援を受けたり、収入源を確保したりすることができました。

女性と少女のためのセーフスペース(女性のための多目的センター)

UN Womenの試験的な取り組みであるセーフスペース(安全な場)を通じ 、1000人の女性が心理的、人道的、社会的支援サービスと利用可能な基本的サービスについての情報を得ることができました。ウクライナの2つの地域(ザポリジャーとイワノフランキフスク)にある女性のための4つのセンターは、本格的な戦争の影響を受け、ジェンダーに根差す暴力の深刻なリスクにさらされている女性や少女に、多面的な支援を提供しています。例えば、個人およびグループセラピーを実施し、暴力の被害者である女性たちを支援したり、人身取引や暴力を防止するための啓蒙活動も行っています。

誰も置き去りにしない(LNOB)

誰一人として取り残されることなく、そのニーズに対応することをモットーに、UN Womenとパートナーは、多様な女性を支援することを優先しました。多様な女性には、若い女性、高齢の女性、農村部の女性、HIVとともに生きる女性、国内避難民の女性、ホストコミュニティの女性、ロマの女性、LGBTIQ+の人々、低所得地域の女性、単身世帯/シングルマザー、退役軍人、ジェンダーに根差す暴力のサバイバー、障害のある女性、デジタルを使いこなせない女性などが含まれます

社会から疎外された女性のデジタル・インクルージョン(デジタル活用)

様々な形で取り残されている400人以上の女性が、デジタル技術を通じCOVID-19と人道的危機の影響に対処する能力を高めました。多くの女性は利用可能なサービスについてのデジタル情報を得ることができないため、国の給付金や現金ベースの支援など、国内避難民や戦争で被害を受けた人々への人道的・法的支援など、有益な支援メカニズムから取り残されています。
UN Womenとそのパートナーは、インターネットへのアクセスが開放された4つのデジタル・コミュニティー・ハブを通じて 4つの地域と13のコミュニティーで、弱い立場の女性たちを支援するために、70人の女性司書を研修しました。司書たちをデジタル・コミュニティー・マネージャーとして訓練し 、デジタル・ハブにはコンピューターとインターネット・アクセス環境を整備しました。

長期化しているウクライナ支援。
ウクライナの女性・少女と連帯して
活動しているUN Womenにぜひお力をお貸しください。

現在UN Womenの13の国内委員会は、その国に合ったウクライナ支援キャンペーンを展開して、成果をあげています。日本協会も、他の国内委員会と連携して、ウクライナをできる限り支援していく所存です。ご賛同いただける方は以下の方法で寄付にご協力頂けると幸甚です。
支援は長期化しております。是非マンスリーサポーターとなってご支援お願いします。

歩く女性たち

Photo: UN Women

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