ニュース

> ニュース一覧 > 女性・平和・安全保障(WPS)
活動現場から

女性・平和・安全保障(WPS)

2025年10月6日付

モザンビーク地域教育協会の創設者であるマリア・デ・ルルデスさん(前列中央)は、カボ・デルガド州において、児童労働の防止、過激派組織による若年層の勧誘への抵抗、社会的結束の促進に向けた草の根活動を主導しています。 
写真: UN Photo/Alice Ambrucer (UN Women経由)

25年前、国連安全保障理事会において、女性、平和運動家、各国政府、国連の代表者たちが、決意をもって団結し、女性と少女のために、そして、世界全体のために、新しい地平を開きました。ここで平和とグローバルな安全保障が続くためにジェンダー平等は不可欠だという考えが示され、「女性・平和・安全保障(WPS)アジェンダ」として知られる安保理決議1325の採択につながったのです。

このアジェンダは、平和の主体としての女性の平等な参加に対する国際社会のコミットメントを謳っています。戦争が女性たちに直接的な影響を与えていることを認め、さらに、地域社会に大きな影響を与える意思決定において女性がリーダーシップを発揮することにもコミットしています。

「女性・平和・安全保障(WPS)アジェンダ」は、社会全体に永続的な平和をもたらすためには女性の貢献が不可欠であるという、証拠に裏打ちされた単純な真実に基づいています。女性が主導すれば、平和が続きます。

今日、UN Womenは、現場の女性たちとともに、世界各地で平和を築く画期的な瞬間に、女性のリーダーシップを高め続けています。

激しい紛争が1946年以来最悪レベルに達しているこの時に、最前線で活動する女性主導団体への資金提供は削減され、戦争は女性の平等のための成果を後戻りさせています。現在、ほとんどの主要な紛争は、女性が不在なまま、密室で交渉されています

世界の指導者たちが安保理決議1325号から25周年を迎える今こそ、「女性・平和・安全保障(WPS)アジェンダ」を完全に実行し、投資し、再コミットするための見逃すことのできない機会です。今後5年間で、真の変化を起こすことが可能です。

こちらから、2025年10月6日に国連安全保障理事会において行われた「女性・平和・安全保障(WPS)」公開討論(英語)をご覧いただけます。

(原文)https://www.unwomen.org/en/articles/in-focus/women-peace-and-security-debate