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国際移民デー(12月18日)に寄せて:UN Women声明

移住―レジリエンス、つながり、そして、共通の進歩の力強い物語

2025年12月11日付

本日、国際移民デーにあたり、私たちは移住を、レジリエンス、つながり、そして共に歩んできた進歩の力強い物語として称えます。「私の偉大な物語:文化と開発」という今年のテーマは、人の移動がいかに深く私たちの世界を形づくってきたかを示すものです。人の移動は、それが尊厳と権利に基づいて行われるとき、社会を豊かにし、革新を生み出し、持続可能な開発を前進させる力となります。

移住は常に世界を結びつけてきた力です。国境や世代を超えて、人の移動は文化交流を促進し、地域社会を強化し、経済に活力を与えてきました。

そして、この物語の中心にいるのは女性たちです。

自ら移住する場合であれ、遠く離れた場所から愛する者を支える場合であれ、あるいは、移住が家庭にもたらす変化に向き合う場合であれ、女性たちは、欠かすことのできない、そして、しばしば目には見えにくい役割を担っています。女性たちの収入は家族を支え、ケア労働は地域社会全体を支え、そのリーダーシップは社会の適応と繁栄を助けています。

しかし、あまりにも多くの移民女性や少女にとって、その道のりは機会ではなく危険に満ちています。安全でない労働環境、差別、暴力、法的保護の欠如が、今なお彼女たちの権利と安全を脅かし続けています。人生を変えてしまうほどの大金を故郷に送金するにあたり、こうした貢献が大きな個人的犠牲の上に成り立っていることも珍しくありません。

UN Womenは、世界各地の政府、市民社会、移民主導の組織と連携し、移民女性と少女の権利と尊厳を守り、彼女たちの声が議論の中心に据えられるよう取り組んでいます。

例えばエチオピアの例では、海外で家事労働者として働く中で搾取を潜り抜けてきたティグライ出身の若い女性が、帰国後、人生の再建を始めました。UN Womenのパートナー団体であるアガル・エチオピア(Agar Ethiopia)の支援によって、彼女はシェルター、医療、法的支援、心理社会的サポート、職業訓練を受けることができました。彼女の正義と回復への道のりは、サバイバー中心かつジェンダーに配慮した支援があれば、どんな可能性が開かれるのかを示しています。これこそが権利を守り、可能性を解き放つということです。

この国際移民デーにあたり、UN Womenは、世界中の移住女性と少女たちの強さ、リーダーシップ、そして勇気に敬意を表します。彼女たちの物語は、希望と変革、そして世界的なつながりの物語です。彼女たちの貢献は、家族や地域社会、そして私たちが共に築こうとしている共通の未来にとって欠かすことのできないものです。

(声明原文)
https://www.unwomen.org/en/news-stories/statement/2025/12/un-women-statement-on-international-migrants-day-18-december-2025