2025年もご支援をありがとうございました
皆さまのご寄付によって支えられたUN Womenの活動は、世界各地で展開しました。その内のひとつ、アフガニスタン事務所からUN Women協会(日本含め13か国の協会)に届いたご支援者への御礼レポートに基づき、2025年の使途をご報告いたします。
アフガニスタンの女性たちの声と希望をつなぐために

世界で2番目にジェンダー格差が大きいアフガニスタンでは、女性や少女たちが教育や社会参加の機会を制限される中でも、自らの声を上げ、互いに支え合いながら生きています。ご寄付は、そうした女性たちの活動やつながりを支えるために、大切に活用されています。
【ご寄付の使途】
- 女性主導の市民団体への支援と、女性たちのネットワークづくり:26州で15の女性主導団体に財政・技術支援を提供
- 女性ジャーナリストや女性主導メディアへの支援: ジェンダー問題に取り組む6つのメディアと3つの民間企業を支援。これにより女性ジャーナリスト130名の能力が強化された。女性問題を扱うラジオ番組が759本以上製作・放送され、のべ700万人以上に届けられた。
- 女性リーダーたちの安全確保や心理社会的支援: 命がけで声を上げる最前線の女性たちを守るための取り組み。経済的支援、デジタル上の安全確保の支援、心理社会的支援などを通じ、401人の女性リーダーの勇気と強さ、危機管理能力をサポートした。
- 女性の声を政策・意思決定プロセスに反映させるための取り組み:事業を営む女性などアフガニスタンの女性たちが、匿名性を確保できる仕組みのもと、リアルタイムで安心して参加できる和平促進のための対話プラットフォームを導入。
こうした支援は、より多くの女性が自らの未来を選択できるよう、女性たちの声を社会に届け、安全で平等に社会参加できる環境を整えることを目的としています。
【取組の一例】
多くの制限がある中で、UN Womenは実現可能な方法を見極めながら、状況に応じたプログラム設計を行っています。必要に応じて慎重に、時として目立たない形で、信頼できる現地パートナーと連携して支援を行っていく必要があります。
ここでご紹介するのは、外出が制限されたり、学校へ通う機会を奪われているアフガニスタンの女性や少女たちが、安全に教育や情報にアクセスできるよう支援する取り組みの一例です。

女性による、女性のためのラジオ局『ラジオ・ベグム (Radio Begum)』
UN Womenは、女性が運営するラジオ局やメディアを支援し、女性たちが必要な情報や学びにアクセスできる環境づくりを後押ししています。
その一つが、アフガニスタン西部で活動を続ける、同国では数少ない女性運営のラジオ局、『ラジオ・ベグム』です。このラジオ局は2021年3月8日の国際女性デーに、元ジャーナリストで教師でもあるハミダ・アマンさんによって設立されました。
小学校卒業後の女子教育が禁じられているアフガニスタンにおいて、ラジオ・ベグムの番組では、女性と少女の権利に関する教育と啓発に力を入れています。また、中学1年生から高校3年生にあたる少女向けに、数学や理科に加え、心理学や気候変動に関する番組、さらに、楽しみながら学べるエデュテイメント(教育と娯楽を融合させたコンテンツ)も提供しています。
2025年には、UN Womenの支援を受け、ラジオ・ベグムの番組はアフガニスタン国内の12州で放送され、推定460万人に届けられました。放送はパシュトー語とダリー語の両方で行われ、リスナーは女性が半数も占めています。
こうした放送は、女性たちの日常にも確かな変化を生み出しています。
創設者のアマンさんは、多くの女性たちから感謝が寄せられていると語ります。「相続の権利について初めて知り、家族に自分の権利を主張できるようになったという感想が届いています。私たちのラジオ局が、女性たちが声を上げ自分の置かれた状況を改善する一助となっていることをとても嬉しく思います。」
このアマンさんの言葉は、情報へアクセスすることそのものが、女性たちのエンパワーメントにつながっていることを示しています。
困難な状況の中でも、女性たちは学び、伝え、支え合いながら未来を切り開こうとしています。UN Womenは、こうした女性主導の取り組みを支えることで、女性たちの声と希望が途絶えることのないよう支援を続けています。
皆さまからのご寄付は、その歩みを支える大きな力となりました。改めまして、温かいご支援に心より感謝申し上げます。
