女性性器切除(FGM)の根絶のための国際デー

2020年3月10日

2020/2/4

過去から学び、前へ進もう―FGM根絶に向けた世界規模の戦い

Medium.com/@UN_Womenより

ユニセフのパートナーであるCORDAKが実施する、女性性器切除(FGM/C)について理解を深める会合に参加するバグダッド村の女性。2008年、モーリタニアはFGM/Cを根絶する国家戦略と行動計画の遂行に着手しました。

医学的な根拠がないにも関わらず、意図的に女性の生殖器に変形や傷害を与えるFGMは有害な風習です。毎年、およそ400万人の少女が女性性器切除(FGM)の被害に遭っています。

FGMは世界中で見られ、測り知れない苦痛を与えます。今日、FGMに苦しむ女性と少女は世界30か国で2億人を超えており、その経済的、身体的、精神的影響、性と健康に対する影響は長期に及びます。

2月6日は女性性器切除(FGM)の根絶のための国際デーで、この有害な風習を終わらせるための新たな契機です。 私たちが力を合わせればFGMを終わらせる(#endFGM)ことができます。

FGMは根深く複雑な問題ですが、 FGMを根絶するための果敢な取り組みが現在まで続いています。

FGMを終わらせようと、果敢な活動や調査、法規制、国際協力が数十年にわたって実施され、大きな進展をもたらしました。FGMを根絶するには、FGMの被害者と地域社会が先導して、 連携した取り組みを継続していかなければなりません。

2月6日の女性性器切除(FGM)の根絶のための国際デーに寄せて、ここ数十年FGMに関わる活動や理解がどのように広がってきたかを学び、世界の動向や進捗について考え、FGMの被害者や活動家の声を広めましょう。

フレームワークの展開と持続的な調査

FGMの起源はわかっていませんが、時代や地域を問わず、多くの国の様々な民族と社会でFGMが行われてきました。2000年以上続く慣習とされており、世界のほぼ全域で見られます。

1993年の女性に対するあらゆる暴力の撤廃に関する宣言の中で、FGMは女性に対する暴力であり人権侵害であると公式に認められました。

また1995年の北京行動綱領では、各国政府がFGMを禁止する法律の制定と施行を推進することと、非政府組織、地域社会 、宗教団体によるFGM根絶の取り組みを支援することを宣言し、FGM撲滅に向けた国際社会の取り組みが前進しました。

写真撮影:ユニセフ/ピロッツィ

FGMの危険性について女性たちに説明する女性。中には子供を連れた女性もいる。港湾都市アレキサンドリアにある、ユニセフが支援する働く子供のためのカバリーユースセンターにて。

1990年代から2000年代を通して、国際的な枠組みの中でFGMは重要事項として扱われ、FGMを終わらせるために組織的な活動が展開されました。2012年の国連総会では、FGMを禁止する初めての決議が満場一致で採択されました。

FGMの背景となる要因や広く波及する影響に関する綿密な状況別調査の結果を受け、国際的な次元でFGM反対の声が高まりました。世界保健機関によれば、これまでの慣習に従うべきであるという社会的同調圧力、切除した方が結婚できるという思い込み、FGMは宗教儀式の1つであるという誤解などが、もっとも共通するFGMの理由として挙げられています。

FGMを推奨したり容認したりする宗教はありませんが、イスラム教との関連が深いと見なされています。一方で、イスラム教であれば皆FGMを行なっているわけではなく、キリスト教やエチオピアのユダヤ教、アフリカの伝統的な一部の宗教などの非イスラム教でも行われています。

写真撮影:ユニセフ/ケイト・ホルト

ロヒ・ウェデュ女性聖職者開発機構の事務所の壁を飾るFGM/Cを免れた少女の写真。アファ地方アミバラ地区アワシュ・サバ・キロの町にて。写真の少女たちは、この地区でのロヒ・ウェデュのアドボカシーや研修、地域社会の対話を促す活動によりFGMを免れることができました。このような人権に基づいた俯瞰的プログラムは、有害な風習に対する考え方を変えるのに役立っています 。最も影響を受ける少女たちが、このプログラムで積極的な役割を果たしています。

FGMは文化的な風習であり、その根底にあるのは女性と少女に対する不平等と差別です。FGMは少女が女性に成熟する過程の一部で、社会で継承すべきものとみなされている地域もあります。

「FGMは宗教ではありません。階級や教育の程度の問題でもありません。学歴が高くても、FGMが自分たちの文化だと信じて実践している人々もいます」と、UN Womenアフリカ地域親善大使であり、FGMと児童婚の根絶運動の先頭に立つ活動家でもあるジャハ・デュクレは言います。

(翻訳者:岩田茂美)

カテゴリ: UN Women , ニュース

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