リベリアで正義とジェンダー平等のために戦う

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2020年3月25日

「平等を目指す全ての世代のためのキャンペーン」 の世代間シリーズでは若者が先にたって対話をリードしています。リベリアの29歳のアクティビスト、グウェンドリン・マイヤーズは、20年以上も女性・子どもの権利のために戦ってきた59歳のベテランアクティビスト、アブラ・ガデベク・ウィリアムと意見を交わします。

Date:  2020年2月25日火曜日

「リベリアの平和メッセンジャー」の創設者兼事務局長、グウェンドリン・マイヤーズがアブラ・ガデベク・ウィリアムにインタビュー、写真:UN Women

リベリアのグウェンドリン・マイヤーズ、29歳は北京行動綱領をジャンダー平等推進のための結集点ととらえています。彼女にとっては、自分が4歳になったばかりの時に採択された北京宣言は、女性の権利とその実現のため加盟国の取り組みの妥当性を強調しているものでした。

マイヤーズは、ある程度の進展はあったもののまだやり残したことが沢山あると考えています。彼女は「社会は北京宣言がどういう意味を持つのかもっと学ぶ必要があります」と述べています。「女性・少女はもっとエンパワーされる必要があります」マイヤーズにとって一番大きな変化は女性がリーダーシップを取ったり、ステレオタイプが崩れたりするのを見られたことです。「このような枠組みがあるからこそ、我々は説明責任を要求したり、自分たちの意見を述べたりできるのです。女性がトップでリーダーシップをとるポストに昇り詰めるのも見てきました」と彼女は述べています。「まだ女性の手を縛るものは沢山あります。チャレンジしなくてはならないことは残っています。でも若い女性はやり遂げるためにできる限りのことはしているのです」

2006年から2018年までリベリアの大統領を務めたエレン・ジョンソン・サーリーフは、アフリカ大陸で初めての女性元首です。マイヤーズは一番緊急の課題は若い女性・少女に向けたエンパワーメントの啓発と参加と考えています。維持可能な開発を成し遂げるためには彼女たちを皆差別なく受け入れることが必須です。マイヤーズは平和とジェンダー平等を20年以上も啓発してきたアブラ・ガデベク・ウィリアムのようなベテランアクティビストに倣っていこうとしています。

アブラ・ガデベク・ウィリアムがリベリアの女性の権利やエンパワーメントについてグウェンドリン・マイヤーズと語る。写真:UN Women

いつ、そしてなぜアクティビストになったのですか?

アブラ・ガデベク・ウィリアム:1980年から1990年のリベリアの内戦時に多くの女性が虐待やレイプの犠牲となり、権利を否定され、保健サービスへのアクセスも許されませんでした。リベリア女性は声をあげることが必要でしたが、グローバルレベルで何が起こっているのか知るすべがありませんでした。声をあげるには他国の女性の支援が必要でした。北京行動綱領はジェンダー平等を達成するための道路地図を提供してくれました。1995年には女性や子どもの権利を守るために女性弁護士の協会を立ち上げることができたのです。

北京行動橋梁が採択されてからリベリア女性が一番変わったことは何ですか?

アブラ・ガデベク・ウィリアム:女性は自分の権利をより認識するようになりました。地方では女性たちが政策の変更を要求し、リベリアの経済成長に貢献しています。男性もやっと女性は会議に参加して国の開発に貢献できることに気付き始めました。我々は多くのことを達成しましたが、まだやらなければならないことがあります。特に平和と安全の分野においてです。

女性にとってまだ変わってないことは何ですか?我々はこれからどこに向かっていくのでしょうか?

アブラ・ガデベク・ウィリアム:父系社会のシステムは変わっていません。男性がほとんどの指導的地位を占めています。法律を作り、決定をし、投票のやり方をコントロールしています。我々は同等の立場でパートナーとして活動できるようになるまで変革を求めていきます。

強調しておきたいのは、我々は仕事を求めているのでなく、あらゆる分野で、リーダーになれるレベルでの平等を求めているということです。我々はいまだに内戦で失われた権利、教育、健康、尊厳のために戦っています。これからも正義を求め続けます。

これからも障害を取り除き、パートナーシップを構築し、メンターを提供し、ネットワークを作って女性どうし学びあい続けます。そうすれば、平等な機会と権利のための戦いを続けるバトンを若い世代に渡していけます。

写真はこのURLから:https://www.unwomen.org/en/news/stories/2020/2/my-take-your-take-justice-and-gender-equality-in-liberia

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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