アフガニスタン地震への人道対応には女性・少女の人権とニーズを中心に据える

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2022年7月22日

写真:UN Women/SayedHabibBidel.

2022年7月1日

6月22日の01:30、マグニチュード5.9の地震が、アフガニスタン中部のパクティカとコストを襲いました。女性と少女は危機の中で男性と異なった影響を受けます。アフガニスタンのように、女性の行動の自由やその他の権利が制限されると、女性は、援助やサービスにアクセスするのが難しくなります。地震が襲った直後から、UN Womenは、他の国連人道機関と一緒にパクティカ現地に赴き、地震の影響を受けた女性・少女や女性人道支援ワーカーと直接かかわってきました。

「パクティカで目にする惨状は想像を絶します。アフガニスタンは過去数か月、緊急事態に次ぐ緊急事態に襲われてきました。経済の崩壊、世界に類を見ない深刻な食糧不安や女性の権利の危機などです。女性が行動したり働いたりする権利を直接阻む壁ができたこととも相まって、女性は、食料、安全なシェルター、保健へのアクセスが難しくなり、もっとも取り残されたグループになってしまいました」とアリソン・ダビディアンUN Womenアフガニスタン代表代行は述べています。

ジェンダーや女性を人道支援対策に組み込むことで、女性の自立やエンパワーメントに焦点を当てることに繋がり、人道支援の成果が増大します。私たちが進んでいく上で、アフガニスタンの人道支援ワーカーや市民社会の代表を現在展開している地震への対応の中心に置かなくてはなりません。

この危機に襲われ、さらにリスクのある女性・少女のニーズや権利が何であるかを十分認識し、最近のアフガニスタン地震支援でもそれに対応するため、UN Womenが現場で実際にやっていることは以下の通りです。

  • 地震の被害を受けた女性少女を、現場で直接支援し、女性医療従事者も配置しています。
  • 人道支援に組み込むため、定期的にジェンダー分析、評価、政策指導を行っています。
  • 人道支援従事者が、女性・少女の特有のニーズを認識できるよう、人道支援対応メカニズムの中でジェンダーを主流化するよう努めています。
  • 女性市民社会リーダーが人道支援の重要な柱であることを認識し、彼女たちを直接支援しています。

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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