世界人道デー(8/19) タリバン支配下で苦しむアフガニスタン女性達をご支援ください!

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2022年8月8日

アフガニスタンの女性・少女はあなたのご支援を緊急に必要としています!

819日は、世界人道デーです。現在色々な地域で人道危機が起こっていますが、今回はウクライナ危機の陰に隠れて、支援が届いていないアフガニスタン、特にタリバンの圧政下で苦しむ女性達に焦点を当てます。

アフガニスタン女性の現状

 2021年にタリバンの支配がはじまって以来、アフガニスタンの女性・少女はだんだん基本的な人権を奪われてゆきました。教育、仕事、公的な居場所、行動の自由が失われ、そして何よりも自分の国の社会的・経済的・政治的発展に男性と同様に参加することが出来なくなってしまいました。

具体的には、タリバンの最近の声明によって、女性は公共の場では顔を隠し、必要に迫られないと家を出られなくなり、これに違反すれば男性縁者が罰せられることになりました。行動の自由は基本的な人権で、女性が自分の権利を十分に行使して、社会に積極的に参加していく上で欠かすことが出来ないものであるのに、それが侵されています。

タリバンは、6年生以上の少女の教育を廃止しており、女性市民団体やアクティビストは車を運転することも、公共交通機関を使うことも禁止されており、自由に行動することが出来ません。

このような様々な制限が課されて、女性は働いて生計を立てることも、医療を受けることも、教育を受けることも、暴力から逃れて保護を求めることも難しくなりました。

国を見渡せば、ほとんどの人たちが貧困にあえいでいます。実際、人口の半分以上が何らかの人道支援を必要としており、ほとんどどの年代の人々も食料不安と栄養失調に脅かされています。

またアフガニスタン女性は世界的に類を見ないレベルの暴力を経験しています。統計を見るとそれがどんなに驚異的であるか、お分かりになるでしょう。10人のうち9人の女性が、人生のどこかで少なくとも一回親しいパートナーからの暴力を経験しているのです。タリバン政権樹立以来、暴力の被害者への質の高いサービスが滞っています。サービスへのニーズは増加しているのというのにです。

アフガニスタン大地震と鉄砲水

アフガニスタンの女性達はこれだけでも大変な状況なのに、さらに自然災害に襲われています。

写真:UN Women提供

6月21日にマグニチュードは5.9の地震がスぺラ地区(東アフガニスタン、コスト州)を襲い、アフガニスタンの女性・少女の暮らしは悪化の一途をたどりました。世界保健機関(WHO)によると、1,039人が亡くなり、2,949人が負傷し、パキティカやコスト州では、4,500軒が一部崩壊、あるいは全壊しました。アフガニスタン女性・少女はこの地震で最もひどい影響を受け、彼女たちのニーズを満たすことは急務になっています。

この上さらに7月5日にはアフガニスタンは致命的な鉄砲水に見舞われました。同国の5つの州にまたがる洪水は39人の命を奪いました。大雨で2,900軒が壊れたり、崩壊したりして、生活に大きな影響を及ぼしました。道路や橋などの公共インフラも影響を受けました。大雨で地滑りが起き、不発の大砲がパクティヤの数個の村に流されたりもしました。人道支援の規模を高めていかないと、何千人ものアフガニスタン女性やその家族の命が危険にさらされることになります。

UN Womenはどのような支援をしているのでしょうか

UN Womenは困難の中でもカブールにとどまり、次のような支援活動を行っています。

1.女性の権利全般の保護・促進を啓発

UN Womenは、国際コミュニティーがアフガニスタンに関わる時に、女性の権利をその中心に置き、ジェンダーの視点を入れるように啓発活動を主導しています。また人道支援が今回の危機の影響を最も受けた女性・少女のニーズを満たしていること、彼女たちが人道支援に平等に参加できることを目指して活動しています。

2.女性の権利を主張する場を確保するため、女性市民団体や女性運動を支援

女性運動は、女性の権利やジェンダー平等を進めていく上での原動力です。これはアフガニスタンに限らず、世界中で言えることです。この運動を前進させていくには女性・少女や女性主導の市民社会団体に投資し続ける必要があります。

3.暴力の被害を受けた女性・少女が、救命サービスにアクセスできるよう支援

女性保護センター(シェルター)は暴力の被害を受けた女性・少女に医療、カウンセリング、職業訓練などのサービスを提供しています。アフガニスタンでは、ここが唯一女性が安心して寝泊まりできるところです。UN Womenは25ある保護センターのうち14センターを13州で支援しています。

4UN Womenは教育は国の将来を築いていく上で不可欠との信念の下、少女への教育再開を目指して活動しています

UN Womenは少女も少年と同様に学ぶ権利を持っているとかたく信じています。しかし、強く抵抗しない限り、タリバンはイスラム法とアフガン文化を盾に、女性が教育を受けることを制限し続けるでしょう。UN Womenはアフガニスタン女性・少女の人権を十分に尊重し、保護するよう引き続き求めていきます。

皆様のご支援で出来ることの一例

あなたのご支援で、UN Womenはアフガニスタン女性・少女の安全と安定した生活を確保するための活動を続けていけます。アフガニスタン女性の人権は全女性の人権です。どうぞUN Womenを通してアフガニスタン女性・少女をご支援ください!

  • 2万円 女性が所帯主の家族に1か月間食料、医療、家庭用品を提供できます。
  • 3.4万円 暴力被害者の女性に、緊急住宅、法的支援、医療、カウンセリング、助成金を提供できます。

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■インターネットでクレジット決済を利用される方

 以下のURLから11000円からでもお申込みいただけます。

https://kessai.canpan.info/org/kokurenwomennihon/donation/101056/

「団体へのメッセージ」に”アフガニスタン”とご支援先がわかるようにご記入ください。

■インターネットを利用されない方

以下の、郵便局からの振り込みのご利用をお願いいたします。
郵便局 振替口座番号:00240-7-43928
    口座名義:NPO法人国連ウィメン日本協会
    通信欄:「アフガニスタン」

カテゴリ: ニュース , 寄付・キャンペーン

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