アフガニスタン:国連代表団トップ、タリバンに監禁、剥奪、女性の権利侵害をやめるよう訴える

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2023年2月6日

2023年1月21日

特派員向けプレスリリースによると、アミナ・モハメド国連副事務総長UN Womenシマ・バフース事務局長、および国連政治・平和構築・平和活動担当のハレド・キアリ事務次長補は、事実調査ミッションでアフガニスタンを訪れました。目的は、この4日間にタリバンの指導者と会い、「アフガニスタンの人々と国連の連帯を強調する」ことでした。

法令撤回を訴え

カブールとカンダハールでの事実上の当局との会合で、「代表団は、女性が国内および国際的なNGO(非政府組織)で働くことを禁止する最近の法令に警鐘を鳴らしました。これは、何百万人もの脆弱なアフガニスタン人を支援する多くの組織の活動を弱体化させる動きに他なりません」。
働く女性に対するこの取り締まりは、追って通知があるまでということで大学を女子学生に閉鎖し、少女が中等学校に通うことを禁じた、原理主義者タリバンの出した先の法令に続くものです。

公の生活からの締め出し

女性と少女はまた、当局のシャリーア法の解釈に沿って、公園、ジム、公衆浴場の使用をやめるように命じられ、移動の自由に対する制限とともに、ほとんどの分野で働くことを禁止されました。
先月、地元の女性は重要な援助部門で働くことも禁止され、女性スタッフがいなければ困っている家族を支援することができなくなり、多くの援助機関が業務を停止しました。
これに対応して、タリバン支配者は、女性の医療従事者が救命活動することは可能にするなど、いくつかの免除項目を発表しました。

アフガニスタン人すべてが、課せられた制限で苦しんでいます:モハメド氏

「私のメッセージは非常に明確です」と副事務総長は言っています。「重要な例外を認める一方で、これらの制限によって、アフガニスタンの女性と少女は、自分たちの家に閉じ込められ、権利を侵害された未来を受け入れざるを得なくなっており、コミュニティも彼女たちのサービスを受けられなくなるのです。」

「私たちが団結して、野心的に目指そうとしているのは、近隣諸国と平和を保ち、持続可能な開発への道を歩む繁栄したアフガニスタンです。しかし現在、アフガニスタンは厳しい人道危機の真っ只中にあり、気候変動に対して最も脆弱な国のひとつとして孤立しています」と彼女は付け加えました。「私たちはこのギャップを埋めるためにできる限りのことをしなければなりません。」

このミッション中、モハメド氏とバフース氏は、カブール、タリバンの中心地であるカンダハール、ヘラートで、被害を受けたコミュニティ、人道支援活動家、市民社会、その他の主要な関係者と会いました。

驚くべきレジリエンス(回復力):バフース氏

私たちは並外れた回復力を目の当たりにしました。アフガニスタン女性の勇気と公の生活から締め出されることへの抵抗に疑いの余地はありません。彼女らは自分たちの権利を擁護して戦い続けるでしょう。私たちには彼女らを支援する義務があります」とUN Womenを率いるバフース氏は述べています。
「アフガニスタンで起きていることは、深刻な女性の権利の危機であり、国際社会への警鐘です」
「これは、何十年にもわたる女性の権利の進歩が、わずか数日のうちに逆転してしまうことを如実に示しています。UN Womenは、すべてのアフガニスタンの女性と少女を支持し、彼女たちがすべての権利を取り戻せるよう彼女らの声を広め続けます。」

国連のコミットメント

国連と、国内および国際的なNGOを含むそのパートナーは、生き残るために人道援助に依存せざるを得ない2500万人以上のアフガニスタン人を支援しており、現地にとどまって活動を続けています。
「事実上の当局によって最近導入された一部の免除条項は、人道主義者が活動を継続し、場合によっては再開することを可能にしていますが、これらは少数のセクターと活動に限定されたままです」と20日の国連声明は述べています。

効果的な支援の提供

「人道支援を効果的に提供するということは、女性を含むすべての援助従事者に完全、安全、かつ妨げられないアクセスを可能にするという原則に基づいています」とモハメド氏は述べています。
国連の報告によると、アフガニスタン訪問は、湾岸とアジア全体で実施されたアフガニスタンに関する一連のハイレベル協議に続くものです。

代表団は、イスラム協力機構(OIC)、イスラム開発銀行、トルコとパキスタンの首都アンカラとイスラマバードのアフガニスタン女性グループ、ドーハに拠点を置くアフガニスタン大使と特使のグループと会談しました。
「代表団は、地域の政府指導者と宗教指導者とともに、女性の重要な役割と完全な参加、アフガニスタンの人々への支持の結集を提唱しました」と報告は付け加えました。

支援の強化

この訪問を通じて、「永続的な解決策を見つける」ための架け橋としての国連の重要な役割と、「国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)が主導する、救命支援を効果的かつ緊急に提供すること」が強調されました。
国連のトップ代表団は、アフガニスタンの女性と少女が直面している危機の緊急性に鑑み、支援努力を強化するよう求め、「国際社会が一貫して対応することが重要であることを強調しました」。
国連は、今年3月にイスラム世界の女性と少女に関する国際会議を開催するという提案も「検討され、原則とし、合意されました」と報告しました。

https://www.unwomen.org/en/news-stories/news/2023/01/afghanistan-top-un-delegation-tells-taliban-to-end-confinement-deprivation-abuse-of-womens-rights

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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