UN Women、FIFA女子ワールドカップと連携してジェンダー平等をアピール

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2023年7月24日

UN Womenはオーストラリア、ニュージーランドで7月20から8月20まで行われているFIFA女子ワールドカップを機に、キャプテンのアームバンドに、ロゴを載せることで、ジェンダー平等と女性に対する暴力撤廃を訴えています。

FIFA女子ワールドカップは、2023年7月20日から8月20日まで、オーストラリアとニュージーランドで開催されています。女子ワールドカップに32カ国が出場するのは今回が初めてです。

私たちは、スポーツの世界で達成された重要な進歩を祝うと同時に、フィールドの内外で男女不平等をなくすためにやるべきことがまだたくさんあることを忘れてはなりません。

- 世界全体で見ると、男性の収入1ドルに対して女性の収入は77セントに過ぎません。

- 既婚女性が既婚男性と同じように仕事を得たり、職業を追求したりする権利を持っていない国が19か国もあります。

- 現在、世界で6億5,000万人の女性が18歳以前に結婚しています。

- プロの女性アスリートの21%近くが、子供の頃にスポーツで性的虐待を受けた経験があり、その割合は男性アスリートのほぼ2倍にあたります。

- 世界各地で、ワールドカップのようなメガスポーツの開催期間中に、家庭内暴力に関する警察への通報が増加しています。2020年の東京オリンピックの際には、女性アスリートの87%が、Tweetによる虐待の対象になりました。 

残念ながらこれが現状です。だから、男女平等のために団結しましょう!女子がプレーし、学ぶことで、私たち全員が勝利するのです。女子ワールドカップの期間中、スポーツを通じてより多くの女子が試合を、そして世界を変えられるよう、私たちに力を貸してください。これ以上の目標はありませんし、これ以上の勝利もありません

UN Womenは、国連加盟国が女性に対する暴力に対処するための世界基準を設定するのを引き続き支援し、政府、市民社会、開発パートナー、民間セクター、学界と協力して、女性と少女がどのような環境にあっても暴力のない生活を送れるよう、必要な法律、政策、プログラム、サービスの作成を支援しています。

さて、最後にスポーツにおける女性と少女のためのUN Women親善大使、マルタ・ビエイラ・シルバさんの言葉をご紹介しましょう。「サッカーは世界をひとつにします。私はすべての女の子に、最も決断力があり、達成感があり、喜びにあふれた自分になる機会を与えてあげたいのです」

写真: UN Women/Ryan Brown

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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