教育とコミュニティ動員を通じたインドにおける児童婚の防止

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2023年9月27日

2023年8月21日

「私たちは村を児童婚のない村にしなければなりません...これは、私たちの女の子が人生を前進するための道を開くことでしょう。」 シュリ・カリム・アハマド、信仰に基づく指導者。

ピアトレーニング(仲間同士によるトレーニング)の様子 写真:C3

インドでは、20〜24歳の女性の23%が18歳以前に結婚しており、インドは児童婚の割合が最も高い国の1つになっています。有害なジェンダー規範と蔓延する貧困に根ざし、学校中退率の高さに関連したこの形態のジェンダーに基づく暴力は、少女の生活に悲惨で長期的な影響を及ぼします。COVID-19パンデミックなどの危機により、この慣行は増加しています。  

変化触媒センター(C3)は、インドの女性と少女が権利を取り戻し、機会にアクセスでき、ジェンダー平等を達成できるようにすることを目的とした女性主導の非営利団体です。C3は、女性に対する暴力撤廃国連信託基金の支援を受けて、児童婚の蔓延を減らし、少女の権利を保護するための3年間のプロジェクトを主導しています。

児童婚の原因への取り組み 

少女たちを学校に通わせることは、児童婚から彼女たちを守るための実証済みの戦略です。 中退の危機に瀕している少女たちが学問的に支援される教育強化キャンプを運営することにより、600人以上の少女が学校にとどまることをC3は支援してきました。

青年期の少女たちは、ライフスキルワークショップに参加して、自分の声をひろめ、仲間に影響を与える方法として「青年期のチャンピオン」になることもできます。彼女たちは、児童婚や学校中退の事例を特定して報告できるように訓練され、女性や少女に対する暴力に関するコミュニティの意識を高めます。ジャールカンド州のグムラ市では、25人のチャンピオンがストリートプレイや学校内活動を通じて15,000人のコミュニティメンバーに活動を伝えました。さらに、貧困により、家族は子供を余儀なく結婚させることがあります。これに対処するために、プロジェクトは青年期および若年成人女性に生計スキルトレーニングを提供します。経済的に自立することで、彼女たちは家族に立ち向かい、早期結婚を防ぐ準備が整います。

信仰に基づく指導者を通じた予防 

C3は、児童婚などの有害な社会的規範や慣行に挑むためには、信仰に基づく指導者の重要な影響力を認識しています。C3の青年若者の長であるVandana Nairは、「深く根付いた社会的および文化的規範に対する長期的な変化を伴う作業には、利害関係者との厳格かつ継続的な関与が必要です」と述べています。

C3は、対話形式で活動ベースのワークショップを通じて、有害な文化的慣行と女性の権利について信仰に基づくリーダーの意識を高め、強制結婚や児童婚を容認または実行することを拒否するなどの行動を起こすことを奨励しています。訓練を受けた25人の信仰に基づく指導者たちは、児童婚に反対するために彼らのプラットフォームを使って、すでに35,000人のコミュニティメンバーに手を差し伸べています。

コミュニティの動員 

有害な慣行を防止し、対処するためには、全社会的アプローチが必要です。C3は、男性と少年、青年期のチャンピオン、女性グループ、警察官、ムキヤ(村の指導者)、政府職員と関わり、児童婚と学校中退が招く結果とそれを防ぐこれらの人々の役割について注意喚起をしています。

このプロジェクトは、女子教育の促進と児童婚の防止に専念する村レベルの児童保護委員会とも協力しています。

C3は、誰もが少女の権利を保護し、すべての人に安全な環境を築くように努力する支援的コミュニティを構築するために活動をしています。彼らの積極的な努力のおかげで、C3はすでに23件の児童婚を防いでいます。

https://untf.unwomen.org/en/stories/news/2023/08/preventing-child-marriage-in-india-through-education-and-community-mobilization?mc_cid=3730812ff4&mc_eid=a901e08d98

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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