ウクライナ侵攻から2年、800万人以上の女性と少女が人道支援を必要としています！
2024年2月27日
2024年2月22日
ニューヨーク、2月22日 - ロシアによるウクライナでの全面戦争から2年が経過し、何千人もの命が奪われ、計り知れない破壊がもたらされ、何百万人もの人々が避難を余儀なくされました。その上、紛争は、全世代にトラウマを残し、家族やコミュニティを引き裂き、経済を荒廃させました。世界銀行、欧州委員会、国連、ウクライナ政府は、ウクライナの再建と復興にかかる総費用を今後10年間で4,860億米ドルと見積もっています。この戦争は、すべての戦争と同様に、女性と少女に大きな犠牲を強いており、彼女たちは不釣り合いにその負担を背負っています。
ロシアの全面侵攻が始まって以来、推定3,238人の女性と少女が死亡し、4,872人が負傷しました。約400万人の国内避難民のうち56%が女性です。今年の見通しは暗く、人道支援を必要とすると予想される人々の56%を女性と少女が占めています(800万人の女性と少女)。女性とその生計への攻撃が続いていることは決して容認できません。
この悲劇的な2年目の節目を迎えるにあたり、ウクライナの女性は、治安、司法、社会サービス、メンタル・セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・サービス、雇用、その他の必要不可欠なサービスへのアクセスがますます難しくなっています。失業者として登録されている人の72%は女性です。また、この戦争は、紛争下の性暴力、人身取引、親密なパートナーからの暴力など、ジェンダーに基づく暴力のリスクを高めています。
未曾有の戦争が繰り広げられる中、女性はウクライナ経済の屋台骨となっています。現在、国内の企業の2社に1社が女性によって設立されています。2023年だけでも、ウクライナの女性が10,000社以上の新企業の設立を主導しました。さらに、62,000人以上の女性が兵役に就いており、そのうち43,479人が現役で、5,000人以上が最前線に駐留しています。
「ウクライナでの戦争の影響に苦しみ続ける女性たちには、支援、安全、そして何よりも平和が必要です。彼女らのレジリアンスは、永続的で注目に値するものです。人道支援の提供や、再建と復興（国連女性機関）の連帯と称賛を改めて表明します」と、UN Womenウクライナ事務所代表のサビーネ・フライザー・ギュネス氏は強調しました。
女性や女性主導の団体は、人道支援の提供、コミュニティの支援、経済の維持において重要な役割を果たしています。
「私は国内避難民として、またプロの心理学者として、強制移住、暴力、失業などの問題を克服するために、女性たちを支援してきました。サンビル市のプロジェクトのコーディネーターとして、心理療法グループ、アートクラス、英語レッスンなど、さまざまな活動を行っています」と、UN Womenが支援する40の市民社会組織の1つであるWomen's Perspectives（女性の視点）のアナスタシア・ピロホヴァ氏は説明します。
UN Womenはウクライナで活動し、2023年に4万5,000人以上の女性と少女、10万人の扶養家族に人道的支援を提供し、命を救う人道支援、心理的支援、法的支援、社会サービスへの紹介を実施しました。2023年、UN Womenは、全国の女性および女性主導の市民社会組織を支援するために1,060万米ドルを支出しました。また、UN Womenは政府や市民社会と緊密に連携し、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを支援する法律や政策をさらに推進しています。また、「Women's Entrepreneurship Expo（女性の起業エキスポ）」などのイニシアチブの一環として、生計回復支援、スキル開発、ビジネス支援、雇用へのアクセスを通じて、女性を経済的にエンパワーすることを目指しています。暴力が続いているにもかかわらず、ウクライナの女性は、よりジェンダー平等な社会を作るために前進しており、私たちの支援がぜひ必要です。
苦境にあっても前を向いて頑張っているウクライナの女性と少女に
UN Womenが人道支援を引き続き提供できますよう
ぜひお力をお貸しください！
■インターネットでクレジット決済を利用される方
以下のＵＲＬから1口500円からでもお申込みいただけます。
http://www.unwomen-nc.jp/donation/#kifu
「団体へのメッセージ」に”ウクライナ”とご支援先がわかるようにご記入ください。
■インターネットを利用されない方
以下の、郵便局からの振り込みのご利用をお願いいたします。
郵便局 振替口座番号：00240-7-43928
口座名義：ＮＰＯ法人国連ウィメン日本協会
通信欄：「ウクライナ」
カテゴリ： ニュース , 国連ウィメン日本協会