UN Womenの活動資金について
資金不足に悩んでいます。近年はコロナ禍、終わらない戦争、頻発する自然災害などによって支援のニーズが増大し、一方で国連加盟国からの任意拠出金は厳しい状況が続き、支援を断念せざるを得ない現場も出ています。
2024年予算と実績
例えば2024年、UN Womenは世界各地で女性・少女を支援するための活動資金として、7億4886万米ドルを必要としていましたが、21%も不足する結果となりました。
恒常的な資金不足を解消すべく、UN Womenは広く、皆さまをはじめとした民間からの支援を求めています。
必要額 7億4886万米ドル
実際に集まった額 5億9305万米ドル
内訳:
- 最優先 1億5184万米ドル
- 使途指定あり 4億2991万米ドル
- 国連分担金より 1130万米ドル
最優先:使途が指定されずUN Women本部が最優先と判断したプログラムに使える寄付
資金提供パートナー 175
内訳:
- 加盟国政府 80
- 国内委員会(各国内の個人・企業・団体による寄付) 13
- 民間セクター 54
- その他
皆さまからお寄せいただいた寄付は「国内委員会」(UN Women○○協会)に含まれています。13か国の委員会合計で616万米ドル、10年前と比べると6倍に伸びています。そして国連ウィメン・マンスリーサポーターが世界中で19,000人を超えました。あなたもグローバルな支援の輪に加わりませんか?
- 費用 6億2277万米ドル
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内訳:
- 支援プログラム 3億8941万米ドル
- 運営・管理・連携 2億3336万米ドル
- ① UN Womenプログラム別活動費
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- 平和と安全保障、人道支援、
災害対応における女性の保護・参画
1億3510万ドル - 女性に対する暴力の根絶
9340万ドル - 女性の経済的自立
8090万ドル - 女性の政治・社会参加
8001万ドル
- 平和と安全保障、人道支援、
- ② UN Women地域別活動費
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使途指定先の不均衡が与える影響
使途の制約がない最優先資金が年々集まらなくなっており、使途指定のある資金に寄付が偏っています。
UN Women設立当初の2011年には55%が最優先資金でしたが、今では26%です。また柔軟に使える国連分担金も、UN Womenに割り当てられたのは1130万米ドル。これは全体のわずか0.3%です。
最優先資金が集まらないと、UN Womenだけが持つ重要で特有の役割が果たせなくなってしまいます。例えば、世の中から忘れられた紛争、人権侵害、暴力などの課題解決に向けたプログラム、調査・研究や国際基準の策定、国連システム全体での効果的な実施に向けた調整といった地道で裏方的な活動です。
代わりに、使途指定のある資金に基づき、縦割りのプロジェクトで短期的な成果を出すという方向に引っ張られがちです。
私たち国内委員会(各国協会)では本部からの要請に応えて最優先寄付を個人の皆さまに呼びかけ、2024年は前年比で4%増となりました。
UN Womenの最新の活動資金については以下をご覧ください
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