ジェンダー平等は家庭から:フェミニストの子どもを育てる7つのヒント(抜萃)

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2019年6月23日

ジェンダー平等は家庭から始まります。したがって家族はその最前線にいるということです。次世代の子どもたちにとって、家庭で親が示す態度が彼らのジェンダー平等についての考え方を形作ります。ジェンダーステレオタイプを打ち破ることからケアワークの共有、子供に女性の権利やジェンダー平等を教育することまで、家庭で将来のフェミニストを育てていくにはどうしたらよいのでしょう。以下にそのヒントをリストします。

UN WomenのHeForSheキャンペーンに参加している親子

1.ジェンダー平等・女性の権利について話す

子どもと、男女は平等であること、そのためには何をしなくてはならないかを話し合うことです。ウクライナの歌手、ドミトロ・シュロブは「父親が時には弱いところを見せ、母親が強いところを見せることに躊躇してないことを示すべきです」と言っています。

2.ケアワークの共有

料理、掃除から水汲み、子供や老人の世話まで、女性は男性の2.5倍働いています。その結果沢山の女性・少女達が学校に行ったり常勤の仕事を持ったりする機会を失っているのです。家事や育児を平等に共有するお手本を子供たちに見せてください。特に男の子に幼い時から女の子と一緒に家事をやってもらうようにすることです。

3.多様なロールモデルを見せる

ロールモデルは、ジェンダー、肌の色、文化の違いなど幅広い多様性を持たせることが可能です。子供たちにジェンダー、民族、肌の色の違うロールモデルを見せて、多様性を受け入れるよう奨励してください。

4.堂々と話ができるよう子供をエンパワーする

エーグル・アリバエヴァとその娘

キルギスタンのエーグル・アリバエヴァは、娘を学校の「少女をエンパワーして児童婚への態度を変えていこう」とするプログラムに参加させることで自分の役割を果たしています。「家では彼女が勉強できる環境を整えています。娘の中にはすでにフェミニズムの芽が見られます」と述べています。彼女の娘はキルギスタンの女性の権利について学び、法律分野でキャリアを築こうとしています。

5.自分の中のステレオタイプと闘う

研究者によれば子供は3歳までにステレオタイプを取り入れ始め、10歳になると少年の世界は広がり、少女の世界は縮まっていくそうです。私たちは無意識のうちに自分たちの社会に組み込まれている男女がどのように装うか、ふるまうか、どんな仕事に就くかなどのステレオタイプを取り入れています。私たちは子供たちがいたるところで直面するこのようなステレオタイプに気づき、闘っていかなくてはなりません。

6.ボディーシェイム(体についてネガティブなコメントをする)をやめよう

私たちの世界はメディア、文化、社会によって作られた美の基準と自分を比べるようになっています。そのため自分たちは常に比較されて、外見で判断されていると感じてしまいます。自分も含め身体を批判しないように気を付け、非現実的でネガティブな体のステレオタイプを捨てましょう。子供たちに「あなたたちは外見で判断されるのでなく、どう行動するかで判断される」ということを示しましょう。

7.若者の話を聞いて学ぼう

「あなたは未来を盗んでいる」と大人に訴え、温暖化対策へ抗議しているグレタ・トゥーンベリ(Twitterより)

現代の若者にはよりよい未来を築いていく限りない可能性が秘められています。それを発揮してもらうには彼らの話を聞かなくてはなりません。ここ数年若者は声を上げ始めています。例えば教育を啓発しているマララ・ユスフザイや、気候変動をストップさせるためにアクションをとることを訴えているグレタ・トゥーンベリなどが良い例でしょう。

カテゴリ: ニュース , 国連ウィメン日本協会

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