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【プレスリリース】世界の政治権力はいまだ男性が支配、女性が率いる国は7カ国に1カ国のみ

IPU(国際議会同盟)とUN Women(国連女性機関)の最新データによると、女性は依然として政治権力において平等からはほど遠く、世界全体で閣僚ポストの22.4%、議席の27.5%を占めているに過ぎない。

2026年3月11日付

ニューヨーク発―世界全体で、政治的リーダーシップにおける女性の割合は著しく低いままで、最も重要な意思決定は依然として圧倒的に男性によって下されています。IPU(国際議会同盟)と国連女性機関(UN Women)が発表した最新のデータによると、2026年時点で、女性の国家元首または政府首脳が率いる国はわずか28カ国にとどまり、101カ国では、これまでに一度も女性の指導者が誕生したことがありません。

女性が政治的リーダーシップの場から除外されると、平和、安全保障、経済の優先課題を左右する意思決定が、世界人口の半分が持つ経験を反映しないまま下されることになります。今回の世界的なデータは、女性の政治的リーダーシップ、特に政府の行政部門におけるその地位は停滞しており、場合によっては後退さえしていることを明らかにしています。

IPUとUN Womenが発表したデータの主な調査結果は次の通りです:

  • 閣僚ポストに占める女性の割合は世界全体でわずか22.4%にとどまっており、2024年の23.3%から低下。長年にわたる緩やかな進展のあとの後退が見られます。
  • 14カ国が内閣における男女同数を達成していて、平等な代表制が実現可能であることを示している一方で、8カ国では依然として女性閣僚が一人もいません。
  • 世界全体で議会議席に占める女性の割合は27.5%で、2025年の27.2%からわずかに増加しました。しかし、このたった0.3ポイントの増加は、2017年以降、2年連続で最も低い伸び率を記録しており、女性の政治的意思決定権における進展がいかに遅いかを浮き彫りにしています。
  • 議会におけるリーダーシップの分野でも、女性の存在感は後退しています。2026年1月現在、世界で54人の女性が議長を務めていて、全議長に占めるその割合は19.9%です。これは前年から4ポイント近い低下で、21年ぶりに女性議長の割合が減少したことになります。
  • 政治に携わる女性は、オンライン・オフラインを問わず、一般市民からの敵意や威嚇の高まりに直面しています。調査対象となった女性議員の76%が一般市民からの威嚇を受けたと報告しており、これは男性の68%を上回ります。この傾向は、女性が公職に立候補することを躊躇させ、政治的権力の平等に向けた進展を遅らせています。
  • 女性が指導的立場に就いたとしても、その多くは、従来から社会分野と結びつけられてきた限られた範囲のポストに集中しています。
  • ジェンダー平等を担当する省庁の90%、家族・子ども問題を担当する省庁の73%を女性が率いていて、それが政治的リーダーシップにおける長年のジェンダーの固定観念をさらに強化しています。防衛、内務、司法、経済、行政、保健、教育といった省庁は、依然としてほぼ例外なく男性が率いています。

「世界的に不安定さが高まり、紛争が激化し、女性の権利に対する目に見える反発が進む中で、女性を政治的リーダーシップから排除することは、社会が直面する課題に対応する能力を弱体化させる」と、UN Womenのシマ・バフース事務局長は述べています。「女性は、より良い意思決定を行い、紛争を予防し、持続可能な平和を築くために不可欠な視点と経験をもたらします。女性が政治的リーダーシップに全面的に参画すれば、国はより安定し、政策は人々にとってより有効に機能し、社会は今日の世界を形作る危機に立ち向かうための備えがより万全なものとなります。」

「男女平等は道義的な義務です。なぜなら、女性には自らの生活を左右する意思決定を形作る権利が平等にあるからです。しかし、それは同時に賢明な選択でもあります。組織は、その組織が奉仕する社会を反映しているときに、より良い意思決定を行うことができます。あらゆる背景を持つ女性があらゆるレベルに存在し、影響力を持つ場合、組織は偏見を見極め、より公平な対応策を策定し、国民の信頼を勝ち取ることができるのです」と、IPUのトゥリア・アクソン議長は述べました。

また、「IPUは、変化を加速させ、民主的な意思決定の場に女性の声が確実に届くようにするためには、適切に設計されたクオータ制と強い政治的意志が不可欠であることを常に証明してきました。同時に、男性と女性は対等なパートナーとして協力し、政治文化を変革し、固定観念に挑み、国民の代表として国民の声を反映する包摂的な議会を築かなければなりません」と、IPUのマーティン・チュンゴン事務総長は述べました。

変化のペースは遅いものの、世界中の女性たちは限界を押し広げ、政治生活における自らの地位を確立し続けています。差別的な法律、政治活動をしている女性への暴力、資源への不平等なアクセスといった構造的な障壁を取り除き、否定的な社会的規範に挑むことは、今後数年間において女性の平等な政治的リーダーシップを確実にするために極めて重要となるでしょう。

女性の権利とジェンダー平等に関する世界的な基準を定める国連最高レベルの政府間機関である「女性の地位委員会」の第70回会合は、女性の権利の後退を食い止めるための、一世代に一度あるかないかの絶好の場です。あらゆるレベルの意思決定において女性が平等に代表されれば、民主主義の未来はより強固で、より公平で、より強靭なものとなるでしょう。

(プレスリリース原文)
https://www.unwomen.org/en/news-stories/press-release/2026/03/only-1-in-7-countries-is-led-by-a-woman-as-global-political-power-remains-dominated-by-men