【ネパール土石流緊急募金】第3報:支援現場から写真が届きました!~暮らしの再建にむけて、今日も温かい食事を~

いつもUN Womenの活動にご理解と温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。
長年ネパールに事務所を構え、現地の女性団体とともに活動してきたUN Womenは、今回の土石流の発生後ただちに現場で支援活動に着手し、ニーズ調査を開始しました。その結果、被害の大きかったラスワ郡とヌワコット郡に女性主導の給食所「コミュニティ・キッチン」をまずは4か所設置し、活動開始から24~48時間以内に食事の提供を始めました。
第2報では、こうしたコミュニティ・キッチンの設置と運営のための緊急募金の開始をお知らせしましたが、今回、UN Womenネパール事務所から、現場の様子を伝える写真とレポートが届きましたので、ぜひご覧ください。
現在、毎日約1,000人の被災者へ15,000食を超える食事を提供しています。また、被災した人々をキッチン・スタッフとして雇用し、「現金支給型就労(キヤッシュ・フォー・ワーク)」の機会も創出しています。
【現地からのフォトレポート】
ー調理をする女性たちー
「温かい食事と、明日を生きる仕事をつくる」
コミュニティ・キッチンでは、地域住民およそ30人(多くは女性)が食事づくりを担っています。ご寄付は、食材費だけでなく、こうした労働の対価(現金支給)としても役立てられており、被災した女性や世帯の生活再建を支えています。


ー野菜や米などの地元食材ー
「地元の食材で、地域の経済を支える」
地元の市場から野菜や米、豆などの食材を調達することで、地域の経済を循環させながら、避難生活で不足しがちな栄養を人々に届けています。


ー大型コンロや鍋、調理器具ー
「一度きりで終わらせない。地域に残る設備は未来への財産」
大勢の食事を調理するためのコンロやプロパンガス、大型の鍋などの調理設備は、緊急支援の期間が終わった後は地域の女性団体に引き継がれ、地域に根付いた活動に活用されます。



ー食事を受け取る避難者たちー
「一皿の温かいご飯がもたらす安らぎ」
大切な人や家、財産を失い不安な避難生活を送る人々にとって、温かい食事は身体を満たすだけではありません。「今日も食事がある」「自分たちは一人ではない」と感じられることが、困難な状況を生きる力になります。





ー食材や資材の搬入・人の輸送ー
「道路が寸断されても、支援の手を止めない」
土砂崩れや大雨によって、被災地への移動や物資の搬送は容易ではありません。それでも現場へ食材や支援スタッフを確実に届けるために、ご寄付はこうした輸送費用にも充てられます。





深刻な被害と、今も支援を必要とする人々
写真からも伝わるように、被災地では道路やインフラが大きく損壊し、9月末まで大雨が続いたことで、捜索や支援活動は難航していますが、少しずつ被害の状況が明らかになってきました。ネパール国家防災管理庁(NDRRMA)によると、9月21日現在、回収された遺体は1,451体に上り、5,700人を超える方々がいまだ行方不明です。
また、命が助かった人たちの中にも、大切な人や家を失い、避難生活を余儀なくされている人が大勢います。1か月以上が経過した今も、日々の暮らしを取り戻すための支援を必要としている人たちがいます。
避難所で温かい食事を受け取ること。
安心して眠れる場所があること。
誰かが気にかけてくれていると感じられること。
生計の手段を得られること。
それがどれほど大きな支えになるのか――豪雨や洪水、土砂災害が続く日本に住む私たちも知っています。


「食事」を届ける、その先にあるもの
なぜUN Womenは被災地において女性主導のコミュニティ・キッチンの支援に力を注ぐのでしょうか。
それは、コミュニティ・キッチンが、単に食事を配る一時的な給食所ではないからです。
被災後、食事づくりや家族の介護など、より大きな負担を抱える地域の女性たちが安心して働き、収入を得られる場を提供することは、女性たちが支援活動や地域の復興に携わる時間と機会を生み出します
コミュニティ・キッチンは、被災地の「今を支える」だけでなく「これからを支える」仕組みでもあるのです。
【皆さまのご寄付によって実現できること】
- 命と健康を守る
地元産の新鮮な食材や栄養価の高い食材を使った温かい食事を提供し、被災した人々の健康と尊厳を守ります。米や豆類など保存のきく食品も備蓄し、食料供給の継続性を確保します。
また、女性に偏りがちな家族の食事づくりや介護の負担を軽減し、女性たちが休息や回復の時間を持てるようにします。
- 地域社会の再建と復興を支える
地元産の食材を調達することで地域の農家や市場を支えるとともに、「現金支給型就労(キャッシュ・フォー・ワーク)」を通じて、コミュニティ・キッチンで働く地域住民に労働の対価として現金を支給し、被災世帯の生計手段を生み出します。
また、女性主導のコミュニティ・キッチンは、女性たちが生活再建や地域の復興において積極的な役割を担うきっかけにもなります。
- 農産物や調理設備・器具、支援スタッフの輸送
土石流によるインフラの損壊により困難になっている被災地への支援物資や支援スタッフの輸送を助けます。 - 緊急事態が終わった後も残る「地域の財産」
寄付によって整備された調理器具や設備は、非常事態が収束した後、地域の女性団体などに譲渡され、生活再建や復興に役立てられます。こうした将来を見据えた支援が、女性たちのエンパワーメントと地域の回復力(レジリエンス)の強化につながります。
あなたのご支援は被災地の未来を支えます


皆さまからのご寄付は、今この瞬間の一食を支えるだけではありません。
一食の温かい食事が、被災者が明日を生きる力に。
コミュニティ・キッチンで働く女性と家族を支える生計手段に。
地域の農家や市場を支える力に。
そして、地域のこれからを支える備えになります。
さまざまな形で、ご支援は現地で生きる人々の力になり続けます。
被災地で懸命に生きる女性たちとともに歩むUN Womenの緊急支援に、どうか引き続きご協力をお願いいたします。
写真クレジット:UN Women/ Srijana Bhatta
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