ガザにおける人道的大惨事の深刻化に関するUN Womenの声明
100万人の女性と少女が飢餓状態に
2025年7月28日付
ガザでは、100万人の女性と少女たちが大規模な飢餓、暴力、虐待に直面しています。栄養失調が急増し、必要不可欠な支援体制もすでに長らく崩壊しているため、女性や少女たちは生き延びるためにますます危険な方法を取らざるを得なくなっています。
「ガザの女性と少女たちは、避難所で飢え死にするか、あるいは極めて高いリスクを冒して食料や水を探しに出て殺されるかという、あってはならない選択を迫られています。彼女たちの目の前で子どもたちが飢え死にしているのです。これは恐ろしいことであり、許しがたく、到底受け入れられない、非人道的なことです。」と、シマ・バフース国連事務次長兼UN Women事務局長は述べました。「この苦しみは直ちに終わらせなければなりません。大規模かつ妨げのない人道支援へのアクセス、そして持続可能な平和に向けた恒久的な停戦が必要です。」
ガザ内の女性主導の団体は、女性たちが子どもに食べさせるために廃棄された食料のくずを煮ていること、そして食料や水を求めて外出する際に命の危険を冒していることを報告しています。女性と少女たちは、健康、安全、そして基本的な尊厳を守るために不可欠な最低限の物資さえも使い果たしています。
女性と子どもたちはあまりにも長い間、この戦争の矢面に立たされてきました。これまでに2万8000人以上の女性と少女が殺害され、その多くは子どもや高齢者を、保護も世話をしてくれる人もないままに残して亡くなっていった母親たちです。妊娠中の女性は食べ物もない中で妊娠生活を送り、水も医療もないまま命がけの出産を強いられています。
UN Womenは、国連および人道支援団体によるこの惨状を終わらせるための呼びかけに賛同します。女性と少女のための大規模かつ妨げのない人道支援アクセスの確保、人質全員の解放、即時の停戦と持続可能な平和の実現を改めて強く求めます。
私たちは、今週開催される「パレスチナ問題の平和的解決に向けたハイレベル国際会議」が転換点となり、イスラエルとパレスチナが平和と安全のもとに共存する「実現可能な二国家解決」へとつながることを強く望みます。